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| 梅花流管内奉詠大会(第40回記念大会) »
2012年10月28日
境内の藤袴︵フジバカマ︶が見ごろを迎えました。
このように、散房状の蕾が少しづつ開いていき、中から繊細な糸の様な花弁が伸びてきます。
万葉集にも秋を代表する草花として詠まれています。
芽子の花 尾花 葛花 瞿麦の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花︵山上憶良/万葉集・巻八 1538︶
野生の藤袴は、生育環境の減少により絶滅危惧種に指定されていますが、園芸種の藤袴は非常に強い植物で、境内では放っておいてもどんどん増えています。
ほんのりとする香りは、乾燥するとさらに引き立ちます。
花に含まれるクマリン配糖体が加水分解されて、オルト・クマリン酸が生じるためです。
これにより桜餅の葉のようなさわやかな香りを放ちます。
秋の草花は清楚で落ち着いた種類が多いですね。