米航空宇宙局︵NASA︶によると、太陽の表面に地球の直径の10倍もの幅がある巨大な黒点群が9日までに観測された。周辺では比較的大きな規模の爆発現象﹁太陽フレア﹂が7回発生。この影響で、地球でオーロラが観測される可能性があるという。
黒点群は5日に太陽の左端で見つかった後、自転に合わせてゆっくりと移動。肉眼でも識別可能で、NASAは大きさを﹁モンスター級﹂と表現している。
専門家は、天体望遠鏡などを使って観測する場合は﹁絶対に直接目で見ないように﹂と注意を呼びかけている。
︵河北新報2012年05月10日︶
数日前には太陽の端にあったモンスター級︵地球直径の10倍︶の太陽黒点が、太陽の自転によりだんだんと中央部に移動してきました。
↓は、今朝撮影した黒点の状況です。
黒点群の部分を拡大すると、このようになります。
太陽表面の温度は約5400℃、黒点の部分は約4000℃と周囲に比べて低いために黒く見えます。
太陽表面の対流層により、黒点部分には地球の磁場の10000倍もの強い磁場があります。
その強力な磁気圧の影響で対流が部分的に妨げられ、表面温度が温度が低下した部分が黒点です。
磁石でいうところの N極、S極ですから、この方向が地球方向に向くことにより、オーロラの発生や磁場の乱れなどさまざまな影響が出ることが予測されます。
※この写真は、光の量を10万分の1に抑えるフィルターで撮影しています。
※くれぐれも直接見ないようにしましょう。