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2012年1月17日
今日、阪神淡路大震災から17年目を迎えます。
改めて犠牲となられた6千人を超える方々に心より哀悼の意を表します。
午前5時46分、早朝の時間に発生した震災はは、私たちに多くの教訓を与えてくれました。
組織立ったボランティア活動が行われたのも、この阪神淡路大震災が契機になったとされています。
震災の際には、曹洞宗でも、各関連団体を中心に、災害支援を行っています。
震災復興支援に関する組織的な記録としては、曹洞宗国際ボランティア会︵現SVA)のまとめた貴重な資料が神戸大学により公開されています。
一読をおすすめします。
阪神・淡路大震災ボランティア緊急救援活動の軌跡
よろずかわら版縮刷版
発行:神戸 : SVA(曹洞宗国際ボランティア会)神戸事務所
震災から17年経過したとはいえ、さまざまな問題が浮かび上がっています。
阪神淡路一帯では、自治体が借り上げた復興住宅の入居期限︵20年間︶の終了時期が迫っています。
入居者の高齢化、単身化が進み、山積されている住み替えのための問題解決が急がれます。
経済的な復興も完全とはいえないようです。
例えば、震災前にはコンテナ取扱量が世界4位だった神戸港は、現在では世界48位に転落してしまっています。
中小企業の状況は円高の影響もあり、取り巻く環境はさらに悪化しています。
主だった被災地のみに報道が集中しがちですが、表に表れて来ない声を聴くことも大切なことだと思います。
災害を風化させること無く、またそれを語り継ぐ意味で、このような節目の時に思いを廻らすということは大事です。
今日は各地で灯火が点けられ、祈りが捧げられています。
貞昌院でもロウソクに火を灯し、お参りさせていただきました。
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