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2010年12月12日
Yahoo!Japanのサービスにルートラボがあります。
お散歩コースを作成したり、山登りのルート図を作成したりといった用途にとても便利なサイトです。
﹁ルートラボ﹂は、サイクリングコースや道案内などのルートを簡単に描いて公開できるサービスです。
標高グラフで高低差や距離を確認しながらルートを描けます。
GPSデータをルートとしてインポートし、編集、公開できます。
自分の登録したルートの一覧を確認し、編集・削除することができます。
ルートラボで箱根駅伝のルートを作成してみました。
コースと高低差を総合的に見ることができますので、各大学の戦略や駆け引きを分析する資料になります。
応援の際にも使えますので、どうぞご活用ください。
なお、記録を入力してルートラボ猛レースに入力するとさらに詳細な分析ができます。
箱根駅伝︵東京箱根間往復大学駅伝競走︶コース
■箱根駅伝1区
東京・大手町 読売新聞旧東京本社前︵往路スタート︶→︵東京都道409号日比谷芝浦線︶→︵国道15号︶→︵田町︶→︵品川駅前︶→︵新八ツ山橋︶→︵京浜急行電鉄空港線蒲田踏切︶→︵六郷橋︶→鶴見中継所
大手町・読売新聞東京本社前を午前8時00分に一斉スタートし、神奈川県の鶴見までを走る区間。
スタート前からあらかじめ指定された場所で出場大学の応援団やチアリーディングが母校の幟とともに応援合戦を繰り広げる。
スピードランナーや準エースクラスの投入が多い区間だが、集団になれば牽制などでスローペースになったり、それほど大きくばらけなかったりする傾向にある。そのため、鶴見中継所に多数の選手が僅差で殺到することが多い。
また、スタート直後に飛び出して逃げ切りをねらう︵俗に言う大逃げ︶学校もあり、各校の戦術が現れる区間の1つである。
この区間で重要なのは﹁次につなげること︵先頭の見える位置でたすきを渡すこと︶﹂である。そのためブレーキを避けようとして、近年はペースが上がらないことが多い。
コース上の大きなアップダウンは新八ツ山橋と六郷橋のみ。この付近における選手同士の駆け引きも見もの。特に六郷橋から川崎市街に掛けての区間では、橋からの下りを利用してスパートを掛ける選手も多い。
■箱根駅伝2区
鶴見中継所→︵横浜駅前︶→︵国道1号︶→︵権太坂︶→戸塚中継所
第82回︵2006年︶から最長距離区間ではなくなったが、それでも各校がエースを揃えて争い﹁花の2区﹂と呼ばれ続けている区間。
箱根に限らず2区はその後の流れを決める重要な区間に挙げられることが多いが、各校のエース級の選手はほぼ均等な力を持っているため、ペース配分のミスやアクシデント発生以外の理由では差が広がりにくく、この区間の結果が総合優勝争いに直結することはほとんどない。
鶴見中継所から横浜駅前を経由して保土ヶ谷駅までは標高差がほぼゼロの平坦なコースであるが、そこから東海道五十三次で箱根越えに次ぐ難所といわれた権太坂と、戸塚中継所手前残り3km地点の急勾配があり、これら後半の難所をいかに攻略するかが最大のポイントとなる。
上記の理由から鶴見中継所では差が付かないことが多く、ごぼう抜きや大ブレーキが頻繁に起こる区間でもある。エースの結果いかんで後の流れが決まってくるともいわれる。
上記のコースの特徴から分かるとおり、地形的にも走りづらい区間といえ、平坦コースな前半にペースを上げ過ぎると権太坂と中継所手前の後半の上りで力尽き、ブレーキが掛かることがある。好タイムを出すためにはこの上りにいかに余力を残して臨むかがポイントとなり、第75回︵1999年︶に区間新記録を樹立した三代直樹は残り3kmの上りを快走した。
エース級選手が集まる注目区間ではあるが、意外にもこの区間から金栗四三杯受賞選手は未だ出ていない︵折り返しの9区からは出ている︶。
■箱根駅伝3区
戸塚中継所→湘南新道→︵藤沢︶→国道134号→︵茅ヶ崎︶→︵湘南大橋︶→平塚中継所
遊行寺の坂を下り浜須賀交差点を右折すると湘南海岸に出るフラットなコースで、難敵は海風くらいという障害が少ない区間である。
従来はこの3区はつなぎの区間とされてきたが、4区の距離短縮に伴い2区と同様の重要区間と位置づけられることが多くなった。そのため、2区の流れを持続又はつまずきを取り返すために、力のある選手を置くチームも多く、最近はこの区間でもごぼう抜きが見られるようになった。
東京から小田原までのコースは東海道線と接近しているため、ファンはもちろん、出場校の走り終えた選手やコーチ、監督、付き添いなどが電車を使って移動することが多い。したがって、大会開催中は移動の車中で選手や監督などに遭遇することもある︵学校ごとに揃いのグラウンドコートを着ている︶。
■箱根駅伝4区
平塚中継所→︵国道1号︶→︵大磯︶→︵二宮︶→︵酒匂橋︶→︵小田原市民会館前︶→小田原中継所
区間距離が大会唯一20kmを切る最も短い区間。第82回︵2006年︶にて、往路の小田原中継所が2.5km東京寄りに変更となった。︵風祭鈴廣前→メガネスーパー本社前︶
距離の長さの割には平塚中継所から11.8kmの国府津駅入口までアップダウンが激しく、スピードが出にくい。このため、4区よりも3区にスピードランナーを置く学校も多く、この区間はチームの10番手の選手を起用する傾向になりつつある。
これらのことから、他の区間よりも区間距離が短い割に1kmに平均3分以上掛けて走る選手がほとんどである。1km平均3分︵55分30秒︶を切って走った選手は第86回大会までの計5回で5名しかいない。
なお、4区短縮の背景には﹁中距離で活躍する選手にも箱根に出場する機会を与えたい﹂という関東学連の意向がある。
晴れた日には選手の前方に富士山の雄大な姿を望むことができる。
■箱根駅伝5区
新・小田原→旧・小田原→︵箱根登山鉄道箱根湯本駅前︶→︵函嶺洞門︶→︵大平台ヘアピンカーブ︶→︵宮ノ下富士屋ホテル前︶→︵小涌園ユネッサン前︶→︵恵明学園前︶→︵芦の湯︶→︵国道1号線最高点︶→︵元箱根︶→箱根・芦ノ湖︵往路ゴール︶
俗に﹁山上り﹂と呼ばれ、標高差864mを駆け上がる区間。第82回︵2006年︶からは距離が延長され、全区間で最長となった。
相当な脚力とスタミナが要求され、コース適性が最も必要とされる。そのため、スペシャリストが担当することが多く、﹁4年連続同一区間走行選手数﹂が全区間中最多︵35人︶となっている。
特殊な区間ゆえに大差が付きやすく、ことに第82回︵2006年︶の距離延長後は5大会連続で5区での逆転により往路優勝が決しており、大差を逆転することも多い。
山上りが注目される区間ではあるが、反対に最高点を過ぎた残り4kmの下りが勝負という言われ方もされる。事実、上りと下りでは使用する筋肉が異なるので向き不向きがあり、また、いきなり筋肉に掛かる負荷が極端に変わることから、寒さも災いして中には下りで痙攣を起こして立ち止まる選手もいる。
箱根登山鉄道の踏切では、選手が通過する際には電車を停止させる 小涌園手前には箱根登山鉄道の踏切があるが、選手が通過する際には列車を踏切の直前で止めるという協力的な措置が採られている。
5区及び6区は非常に気温の低い山中を走る。平地とは温度差があるため5・6区を走る選手の中にはタンクトップではなく、袖のあるユニフォームを着用することが少なからずある。
第80回︵2004年︶の金栗四三杯創設以来、5区で区間賞を取った選手が同賞を7回中6回︵第84回以外︶受賞している。また、この区間で圧倒的な実力を示した選手は﹁山の神﹂と呼ばれることがある。
■箱根駅伝6区
箱根・芦ノ湖︵復路スタート︶→︵国道1号︶→︵芦の湯︶→︵小涌園ユネッサン前︶→︵箱根登山鉄道大平台駅前︶→︵大平台ヘアピンカーブ︶→︵函嶺洞門︶→︵箱根湯本駅前︶→小田原中継所
旧5区の裏返し区間で、﹁山下り﹂区間と呼ばれる。
下りでの最高速度は時速25kmに達し、この高速で半径の小さなカーブを多く回るため、ひざに大きな負担が掛かる。箱根湯本駅前過ぎからの残り3kmのほぼ平坦な道︵若干の下り勾配はある︶は選手にとって上り坂に感じると言われ、ここから1分以上の差を付けられることもある。
このような事情から、5区の距離延長と同時に6区の距離短縮も検討されたが、中継所の問題などから見送られた。
﹁4年連続同一区間走行選手数﹂が5区に次いで多く︵29人︶、復路中最多。3番目である2区はこの半数以下となっており、山の上り下りという特殊性が現れている。
区間記録は第76回︵2000年︶からコース変更後のもの︵東海道杉並木を通るコース→元箱根を通るコースに変更。距離は変更前と4m違い︶。変更前の第75回︵1999年︶に中澤晃︵神奈川大学︶が58分06秒という記録を出している。
朝8時台に高地からのスタートということもあって気温が低く、体温低下を防ぐために長袖のユニフォームで走る選手が多い。また、近年アームウォーマーを用いて体温調節をする選手も増えてきている。
■箱根駅伝7区
小田原中継所→︵小田原市民会館前︶→︵二宮︶→︵大磯︶→︵国道134号︶→平塚中継所
ほぼ旧4区の裏返し区間。
10区間中最も走りやすい区間といわれるが、前半に小刻みなアップダウンがある。また、当初は山から吹き降ろす冷気で冷え込むが、太陽が高くなるにつれて気温も上がるため、最も気温差が激しい区間となっている[11]。そのため、山から海に出る際の大幅な気温の変動に注意したい。
大磯には道の中央に松並木がある。この松並木は冬が来る前に地元住民によって藁を幹の周りに巻くなどの手入れがなされている。近年はこの木を地元学校の総合学習に活かすこともあるという。
■箱根駅伝8区
平塚中継所→︵湘南大橋︶→︵茅ヶ崎︶→︵浜須賀交差点︶→湘南新道→︵藤沢︶→国道1号→戸塚中継所
3区の裏返し区間。前半はフラットで走りやすいが、藤沢を越えると通称﹁遊行寺の坂﹂が待ち構えるタフなコース。ここでどれだけ力のあるランナーを置けるかが逆転・シード権獲得へのかぎとなる。
この区間では、日差しが強いと遊行寺の坂付近で脱水症状を起こしやすい。ここでブレーキを起こすと後の2区間に大きな影響を及ぼすこともあるため、体調管理も重要な区間といえる。
この区間は当日のエントリー変更が多く、3分の2近くが入れ替わることもある。
区間記録は現在のコースで最も古く、唯一2000年以前に出されたものである。
■箱根駅伝9区
戸塚中継所→︵権太坂︶→︵横浜駅前︶→国道15号→鶴見中継所
2区の裏返し区間で、﹁復路のエース区間﹂とも言われる。各校のキャプテンないし準エースクラスが集うことが多い。前半は権太坂等の下り主体、後半の保土ヶ谷駅以降はほぼ平坦なレイアウトだが、長い区間なのできっちりとしたペース配分が必要。
交通の便の良さが手伝ってか、例年横浜駅前には大勢の駅伝ファンが押し寄せる。
鶴見中継所の手前は他の中継所と異なり、引き込み口からリレーゾーンまで数百メートルの直線があるため、繰り上げスタート直前に9区のランナーが引き込み口に入ってきても、繰り上げスタートに間に合わなかった場合、次走者がすぐそこに見えているにもかかわらず、襷をつなげず次走者がスタートしてしまう光景が過去に幾度も見られる。
この区間での成績が総合成績に最も影響するといっても過言ではない。事実、この区間は逆転が非常に多く、近年では第75回︵1999年︶の順天堂大学、第79回︵2003年︶と第84回︵2008年︶の駒澤大学、第82回︵2006年︶の亜細亜大学が、いずれも9区での逆転に成功し、総合優勝を成し遂げている。
■箱根駅伝10区
鶴見中継所→︵六郷橋︶→︵京急空港線蒲田踏切︶→︵新八ツ山橋︶→︵品川駅前︶→︵田町︶→︵都道409号︶→︵国道1号︶→︵日本橋︶→東京・大手町 読売新聞旧東京本社[1]前︵復路ゴール︶
日本橋経由のコースになったのは第75回︵1999年︶から。コース全体はほとんどフラットだが、時折ビル風が選手を襲うこともある。
最終区間である上に、沿道の観衆も増えることから、プレッシャーが一層掛かる区間。距離が延長に伴って各チームとも準エースクラスを配するようになり、選手層の厚さが問われる区間になりつつある。
コース中には京急蒲田駅に隣接する蒲田踏切があり、ランナーの通過が予想される時刻を対象に京急本線・空港線で臨時ダイヤを組むなどして電車の行き先を変更する。
※各コースの特徴解説はウィキペディア﹁東京箱根間往復大学駅伝競走﹂項より引用しました。
今年の箱根駅伝、やはりキーポイントは箱根の上り下り、5区と6区でしょう。
早稲田、駒澤、東洋を中心に各チームがどのようなレース展開をするか着目です。
■関連リンク
駒澤大学駅伝情報