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2010年4月20日
日本語、中国語、韓国語など、極端に文字数が多い言語では、その文字をどのように整理するかという問題が発生します。
さらに、多言語を統一的に扱うためにはルールを決めていかなければなりません。
そこで考え出されたのがCJK統合漢字です。
CJK統合漢字は、ISO/IEC 10646、Unicodeで用いられている符号化漢字コードであり、C=Chinese、J=Japanese、K=Korean の略号です。
現在、﹃漢字データベースプロジェクト﹄により、これらの文字が整理され、フォント化する事業が進行しています。
その主たる成果が﹃花園明朝﹄です。
このプロジェクトは、GlyphWikiで誰でも参加できるプロジェクトとして(Web2.0の典型例ですね︶、ネット上で進行しています。
出来上がったフォントは完全無償で公開されており、誰でも自由に使用することが出来ます。
現在JIS第四水準までの漢字が既に用意されており、さらにGlyphWikiによるボランティアベースのフォント作成によって、35,000文字以上のフォントが作成されています。
寺院で文書類を作成する場合、通常のMS明朝などではどうしても表示されない文字があります。
そんな場合でも、花園明朝を使えば大抵は大丈夫。
通常はMS明朝、その中で見つからない場合は花園明朝というような使い方が便利でしょう。
漢字を複雑にしているのは多種多様な異体字です。
メニューバーの <> をクリックするか文字コードを入力すると、様々な異体字が視覚的に表示されます。
それにしても、漢字は奥が深いです。
フクハラヒロシゲ氏によるジョーク字ですが、こんな漢字も。
ガンダム(gundam)
眺めているだけでも楽しいですね。