« Windows7評価中 |
最新記事
| 紫陽花鮮やかに »
2009年7月11日
最近、テレビ番組で特に嫌悪感を感じるのは﹁○○伝説・○○の全メニューを食べつくす!!﹂などの無意味な大食い番組です。
番組構成スタッフの企画力の無さにはホトホト呆れます。
日本がそれだけ飽食にドップリと漬かってしまっているということでしょう。
世界の国々では飢餓に苦しんでいる方々が数え切れないほど居ます。
日本の番組を眼にしたらどのように感じるでしょうね。
まあ、番組批判はここまでにしておいて・・・・
この飽食の時代だからこそ、最近は修行道場で受継がれてきた﹁食﹂の精神に注目が集まっています。
昨年は永平寺第三代の徹通義介︵てっつうぎかい︶禅師の七百回大遠忌の年に当たり、駒澤大学大講堂で﹁いただきます ごちそうさま﹂?禅の教えに学ぶ﹁食育﹂?のシンポジウムが開催され、多くの方にお越しいただきました。
また、今年春には幕張メッセで開催されたFOODEX JAPANの特設ステージで修行道場における食事作法と典座料理の紹介をさせていただき、その関心の高さを実感してきました。
CMでは﹁ごま﹂に焦点を当てたサントリー食品のCMがありいましたね。
⇒健康食に、流行は、不要かもしれない。
ここ数日、大塚製薬で﹁大豆﹂をテーマにしたSOYJOYのCMが流れるようになりました。
ロケ地は大雄山最乗寺です。
⇒CMはこちらから見ることが出来ます。
大豆はアフリカでは栄養不足が深刻な中、高価な肉の代わりに庶民のタンパク源となり
オーストラリアでは食の欧米化で健康を損なった先住民アボリジニを救い
中国貴陽では標高が高く、稲作が難しかった町を世界有数の長寿の町に変えたのが大豆であったとCMでは訴えかけます。
大豆のその小さな一粒には、いのちのチカラがつまっている。
それをどう生かすことができるのかが問われます。
Na︶
その小さな一粒に秘められたチカラをずっと信じてきた国がある。
"湯葉、高野豆腐、雁もどき、油揚げ、雉焼き、
たぬき汁、けんちん汁、醤油、"
かつて、肉を食べられない禅僧たちがつくりあげた、
大豆を使った数々のレシピ。
"200を越えると言われる。"
その多くは、今もなお、そのままのカタチで受け継がれている。
"優良なタンパク質を、
﹁大豆﹂からいただく食文化。"
Na︶ 優良なタンパク質を大豆からいただく、
その賢明な食文化は、いまも、世界一の長寿の国を支えている。
"世界一の長寿の国を支えている。"
地球上の健康の問題に、﹁大豆﹂が答えていく。
Soylution
"Soylution"
大豆を新しいカタチで、世界へ。
例えば、SOYJOY。
大塚製薬。
"大豆を新しいカタチで、世界へ。"
CMのコンセプト
日本人にとって身近な食材である大豆。しかし、意外と知られていないことは多い。
大豆はこれまで人類にどんな影響をもたらしてきたのだろう。
優良な植物性のタンパク質はもちろん、大豆のもつさまざまな成分が注目されている昨今。
世界中で、ますます大豆を食べる人は増えています。そんな今だからこそ、もっと深く、大豆の素晴らしさを知ってほしいと考えました。
日本で、世界で、実際にあった大豆にまつわるエピソードを映像とともに紹介。
キーワードは﹁Soylution﹂。大豆が人類の健康や栄養の問題を﹁Solution=解決﹂している。
その事実を知っていただくことで、現代に生きる人に、大豆の必要性を再認識してもらえたらと思います。
︵大塚製薬のサイトより︶
日本文化の中にも大豆は奈良時代あたりから浸透しはじめ、貴重な淡白源として様々な食品が生み出されてきました。
モヤシ・枝豆・大豆油・黄粉・醬油・味噌・納豆・豆腐・油揚げ・湯葉・・・
それぞれがさらに様々な種類に分化されており、これだけ様々な食べ方がされている国は他に無いでしょう。
禅の修行道場では﹁肉﹂を食材として使うことが出来ないため、それに代わる蛋白源として大豆が重宝されています。
﹁雁擬き︵がんもどき︶﹂などは、まさに雁の代わりとして生み出された大豆食品ですね。
その工夫されて生み出されてきたレシピの種類は数えきれません。
その多くは、今もなお、そのままのカタチで受け継がれている。
伝統の重みを感じさせる言葉です。
SOTO禅インターナショナル主催両大本山講演会において、講師の青山俊董老師は次のように述べられました。
﹁古﹂という字は﹁十﹂と﹁口﹂からできている。
十代口伝で相続されたことは間違いないことだとされる。
天地悠久の真理を﹁古道の発見﹂とする人もいる。
その古道に目覚めた人が﹁古聖﹂であり、その教えが﹁古教﹂である。
その道を慕うのが﹁慕古﹂である。]
禅僧たちが大切に育んできた世界に誇ることができる﹁食にむかうこころ﹂といえましょう。