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モンゴルを旅行中に幾つかの遊牧民の家・ゲルを訪問する機を得ました。
構造はゲル建築中 の記事をご参照くださると良くわかると思います。
こちらのゲルには、シャープ製の太陽光発電設備が設置されていました。
冷蔵庫が無いために、絞られた乳は火にかけられ、沸騰させます。
そこから、ウルムやバター、プリンが作られます。
訪問者に最初に振舞われるのはスーティーツアイ︵ミルク紅茶︶。
ボールツオゲ︵揚げパンのようなお菓子︶をスーティーツアイに浸していただきます。
このほか、マントウ︵蒸しパンのようなもの︶などを戴きました。
天窓には干し肉が吊るされていました。
自然に燻製が出来上がる仕組みです。
これも冷蔵庫に頼らない自然の智慧ですね。
竈の熱源は、家畜の糞や薪が使われていました。
このようにしてみると、ゲルの生活はかなり地球環境に易しいものであるということがわかります。
物を必要以上に持たないという考えも、私たちには学ぶ部分が多いと思います。
ゲルの中から、ドア越しに放牧されている羊やヤギの群れを眺めながらお茶とお菓子を戴いていきます。
贅沢な時間です。
幸せは主観的なものですから、本人が幸せだと感じることができるのなら﹁幸せ﹂なのでしょう。 それを客観的な指標で表すのは困難なことかもしれない。 しかし、経済的な発展が経済格差や環境破壊や文化の喪失につながるというのは一理あります。 GNHとは別に、﹁幸せ﹂ってなんだろうということについて、﹁自分がどう感じているか﹂という簡単な質問による主観的判断を元にしたSWLS (Satisfaction with Life Scale)という非常にシンプルな調査があります。 右にその結果を書いてみました。 日本は残念ながら第90位。 モンゴルよりもずっとずっと下です。 ﹁幸せ﹂だと感じている人が少ないのですね。 都市難民の増加や経済格差の拡大など深刻な経済問題を抱えるモンゴルのほうが、何故清潔で豊かに見える日本よりも﹁幸せ﹂を感じる人の割合が多いのか。 皆さまは何故だと思いますか? |
Nation SWLS Score |