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2009年1月15日
今日は小正月。
貞昌院では、丁度定例坐禅会がありましたので、ササゲをお粥に炊き込みました。
このササゲは、秋に裏山の畑で収穫されたものです。
⇒ササゲ?大角豆
⇒ササゲ風選編
小正月に小豆粥を食べる風習はかなり古くから見られます。
今日 小豆粥煮ず 口惜しく なほ日の悪しければ ゐざるほどにぞ 今日二十日あまり経ぬる…
﹃土佐日記﹄
正月十五日供御七種粥料 米一斗五升 粟 黍子 稗子 ?蓑子 胡麻子 小豆各五升 塩四升
﹃宇多天皇記﹄﹁二月条﹂
このように、少なくとも平安時代には小豆や小豆を含めた七種の穀類を炊き込んだお粥を食べる習慣があったようです。
また、﹃枕草子﹄には次のような記述があります。
十五日 節供参り据ゑ 粥の木ひき隠して 家の御達、女房などのうかがふを 打たれじと用意して 常に後を心づかひしたるけしきもいとをかしきに いかにしたるにかあらむ 打ち当てたるは いみじう興ありてうち笑ひたるはいとはえばえし
﹃枕草子﹄﹁ころは正月﹂
このように、お粥を炊く際に粥杖で女性の尻をたたくと子宝に恵まれるという信仰もあり、大阪府東大阪市の枚岡神社では今でも1月15日には五穀豊穣を占う﹁粥占い﹂とともに粥杖で尻を叩き合う神事が続いているそうです。
⇒豊作祈願に子宝祈願。古代ゆかしく小豆粥を炊く祭り
今年の粥占いは豊作と出るのでしょうか?