仏教情報センター相談員研修会が開かれました。
テーマは
﹃﹁仏壇は必要ですか?﹂にどう答えますか﹄
?本尊・位牌・供物などの意味を考える?
仏教情報センターは、伝統仏教各宗派の僧侶がボランティアとして、テレホン相談をはじめとするさまざまな事業を行っています。さまざまな宗派があるために、それぞれの宗派の教義を知ることも大切です。
また、近年多く寄せられる相談の中で、仏壇に関する質問が多く見られる様になりました。
これまでは当たり前のように日本家屋の要として置かれていた仏間が少なくなり、仏壇に対する意識も変わってきています。
そこで、各宗派の仏壇の特徴、考え方、標題の質問にどのように答えていくのか。
今回の研修では
真言宗︵智山派︶、浄土宗、浄土真宗︵本願寺派︶、曹洞宗、日蓮宗、天台宗の代表がパネリストになり論議されました。
曹洞宗は私が発表をさせていただくことになりました。
内容は
︵1︶﹁家に仏壇を置く意義と仏壇にお参りする意味﹂パネラー各5分
︵2︶質疑応答
︵3︶一仏教者として仏壇をとう捉えるか
︵4︶質疑応答
という流れです。
研修の内容は、残念ながら非公開ということで、ここでは詳細には記述いたしませんが、私の発表の要旨については追ってご紹介していきたいと思います。
ひとつ残念だったことは、仏壇業界の情報紙の記者さんがお越しくださったのですが、取材ストップがかかってしまったことです。
仏壇をお祀りする方の意識変化などを感じているのは、僧侶だけではなく、仏壇業界の方々だと思います。
むしろ、私たちに届いている声はほんの一握りで、仏壇業界の方が九分どおり受け止めているといってもいいかもしれません。
ですから、このような問題は仏壇業界の方々と連携して取り組んでいかなければならないはずです。
情報発信の方法も、単に取材拒否をするのではなく、例えば﹁一般から仏壇屋さんに届いた質問や疑問は、是非とも僧侶側にもお気軽にお寄せください﹂という趣旨で仏具屋さんがお読みになる情報紙に記事を掲載していただくようお願いすることも一つだと思います。
このような問題は僧侶だけが取り組んでも建設的な解決の方向には進まないと感じます。
研修の内容が素晴らしかっただけに、余計そのような思いが残りました。