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2008年6月 4日
事務用品として重宝する輪ゴム。
文房具店で購入する際に気づくことは、どのパッケージもよく似ていること。
手元にある別メーカーのものを並べてみました。
そっくりですね。
こういうのを類似品というのかどうかわかりませんが、どの市場においても、あるメーカーがヒット商品を開発すると、他の業者がわ?っと似たような製品を開発し、発売します。
はちみつレモンなんか酷かったですね。サントリーが発売し好調な販売を見せるや、似たようなパッケージが次々と発売され、自動販売機のほとんどのスペースがはちみつレモンになってしまっていた時期がありました。
そのうちに、オリジナル品と後続の類似品の競争が激化し、次第に飽きられて、いまでははちみつレモンを探すことすら難しい状況です。 詳しくはこちら
おみやげ物の萩の月とか、テレビ番組などもそのような傾向は顕著です。
Googleで﹁類似品﹂を検索すると、そのような事例はいくらでも見つけられます。
さて、話を戻します。
輪ゴムのパッケージはこのように意匠がそっくりですね。
日本での輪ゴムは、協和というメーカーが﹁オーバンド﹂という製品で大きなシェアを占めています。
(c) Kyowa
冒頭にご紹介した写真は、いわば亜流の製品です。
けれども、主流のオーバンドを含めてパッケージがそっくり。
これはこれで、類似品の共存関係がうまく成り立っている珍しい例ではないかと思われます。
輪ゴムは、消費量が増減する製品ではありません。
また、店頭に並べられたとしても、2社以上の製品が並べられることはないでしょう。
メーカーにとっては、消費者が﹁輪ゴム﹂であるということを認識しやすく見つけやすい方がプラスになるわけです。
輪ゴムのパッケージ=茶色と黄色というイメージが無意識に刷り込まれてしまっているわけですから。
︵文末に追記あり︶
似たような類似品の共存事例として、﹁赤福﹂があります。
伊勢へ行くと御福餅、名福餅、名福餅、 伊賀福、 栗福餅、伊予福、伊勢遷宮福餅・・・・
似たようなお菓子がずらりと並んでいます。
これも、地元に強大な影響力を持ち、幅広く支持されている︵偽装問題でイメージダウンしましたけれど︶﹁赤福﹂ならではの一強+恩恵にあずかるその他という関係なのでしょうか。
輪ゴムのパッケージから少し考えてみました。
追記
輪ゴムのパッケージが共存する・・・・と記事中で書きましたが、あまりに酷い事例は訴訟問題になっているようですね。
◆No.358︵2000年7月11日判決︶
大阪地裁は、﹁オーバンド﹂の商標で知られる輪ゴムの最大手メーカーの︵株︶共和の商標権を侵害するとして、﹁スーパーバンド﹂の文字を含むパッケージデザインの商品を販売したシモジマ商事に対して、損害賠償金2,800万円の支払いを命じた。︵H10︵ネ︶5161︶
http://www.ntspat.co.jp/pnr/so_2000_07.htm
ということは、今回ご紹介した事例はグレーに近いシロという感じなのでしょうか。
それともシロに近いグレーなのか?
輪ゴムの打ち方を覚えた月 2002年8~9月
覚え方 打ち方を教えられた
投稿者 生後314ヶ月 | 2014年8月11日 17:35
旅行して類似品の多きに驚きました。共存する事例を拝見しての想いです。
先駆者の心も知らずその果ては
うつつは悲し犇くたぐひ
投稿者 拝見者の一人 | 2014年8月14日 16:20
コメントありがとうございました。
新しいものを造りだすことはとても労力が居るものだということを皆が認識することも大切ですね。
投稿者 kameno | 2014年8月15日 07:10