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2008年3月20日
今日は春彼岸の中日、春分の日です。
関東地方は一日中雨のところが多いようですが、墓参の際は足元にお気をつけてお出かけ下さい。
日もだいぶ長くなり、今朝の坐禅会でも坐禅が始まる時刻にはかなり明るくなってきました。
ただし彼岸の中日とはいえ昼の長さと夜の長さは同じにはなっていません。
本日の日の出時刻は5‥45、日の入り時刻は17‥53ですので、昼の長さは12時間8分、夜の長さは11時間52分となります。
その理由は以前記事にしましたのでこちらをご参照下さい。
⇒お彼岸のトリビア(2)
先日、石川県の御寺院様よりとても美しいい涅槃団子をいただきました。
手作りのお団子です。
︵この地方では、旧暦で涅槃会を営みますから、3月半ばの時期になるわけです︶
涅槃団子は、お釈迦様が入滅された日に行われる涅槃会法要の際に﹁だんごまき﹂として撒かれるものですが、その涅槃団子は地方により特色があります。
涅槃団子は、カラフルに色着けされることが多く、これはお釈迦様が入滅されたときにお身体が金色に、お舎利は七色︵五色とも︶に輝いたという伝承に基づいています。
丸だけではなく様々な形に作りあげるのがこの地方の特徴でもあるようです。
犬の子撒き という、十二支の動物に模られたかわいらしいお団子もあります。
もちろん食べることも出来ますが、この涅槃団子は硬さもあり、何年も黴が生えずにもつものですので、お守り袋に入れて大切なお守りとしても重宝されます。
横浜近辺では涅槃会は、お寺単位ではそれほど大きな行持としては行われていないように感じます。
先日仏教会合同で涅槃会法要を営みました が、逆に言えば各お寺で行持を行っていないからこそ皆で集まって行持を行うことができるともいえます。
クリスマスやバレンタイン、恵方巻き・・・・世間ではさまざまな行事が行われています︵これらは日本においては宗教行事というより企業主導で広まってきたものです︶が、仏教の三大行持である降誕会・成道会・涅槃会は、今ひとつ世間一般の行事として広まっていません。
しかし、各地方で行われているこのような行持の中に、世間一般に広げていく、そのヒントが隠されていると思います。
わざわざ無理やり新しい方法を作る必要も無いのかもしれません。
例えばお寺で戴いたカラフルな涅槃団子を、家族に、お友だちに、お世話になった方に、教え子に、子どもに、愛する人にプレゼントする日。
広くお釈迦様の慈愛のこころを広げていくということは素敵なことだと思います。
美しい贈りものをお送りくださいました御寺院さんに感謝の意を込めて今日の記事を書きました。
各地方のカラフルな涅槃団子は こちらで検索できます。
長野地方にはやしょうまもあります。
anpanさん
コメントありがとうございます。
もしかしたらもしかしますね。
こちらこそよろしくお願いいたしますm(__)m
投稿者 kameno | 2008年3月22日 10:58