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2007年7月 2日
大船観音。
東海道線を利用されている方は、大船駅近辺で、東京方面に向かって左側の車窓をながめると、真っ白い観音様を目にされる方が多いと思います。
日本各地に巨大観音像は多いのですが、大船観音ほど街に親しまれている観音様は少ないかもしれません。
大船 観音様のせい? 時間の流れがゆるやか
大船観音の顔を見るだけで癒される
大船といえば、横須賀線の車窓から見た大きな白い観音様を思いだす。鎌倉の隣町であり、かつては松竹撮影所があることで華やかな街だった。今どうなっているのだろうか。
やさしく見守る大船観音
大船駅西口から小高い山を登りきると、曹洞宗大船観音寺の山門に突き当たる。境内にある急な石段の下に立つと、大船観音の白い頭が望め、段を上がるごとにその巨大な姿が現われた。子供の頃、鎌倉からの帰りに電車から見た観音様は、あまりに神秘的で恐怖を感じたように覚えている。また、立ち姿と思い込んでいたが、胸像だった。今近くで眺めてみると、遠い記憶とは逆に穏やかで優しい顔をしている。来た人を温かく出迎えるように、また町を見守っているようでもある。
大船観音へのお供えは、彩りきれいな精進料理
観音様の背中側から中に入ってみると、像の20分の1の大きさの本尊が安置され、建立当時の写真や歴史などが展示されていた。それによると、観音思想である“永遠の平和の礎”を築こうと昭和4年に工事を着手。しかし、第二次世界大戦により中断し、完成したのは昭和35年だった。苦悩に打ちひしがれた人々が一心に観音の名を唱えれば、観世音は人々の苦しみの音声を観察して、慈悲をもって救うと言われているそうだ。
ちょうど、若いお坊さんが、観音様にお供えしたお膳を下げに来ていた。早朝にお供えして、午後2時頃には下げるという。
︵読売新聞︶
ここ、大船観音を舞台として、毎年 ゆめ観音アジアフェスティバルを開催しているのですが、私も実行委員の一人として運営に関わらせていただいております。
今年は9月8日︵土曜日︶に開催いたしますので、どうぞご周知の程よろしくお願いいたします。
皆様のお越しをお待ちしております。
さて、ということで、大船観音寺の修行僧たちと、ゆめ観音実行委員会スタッフで手分けして、出来上がったばかりのポスターを大船駅前の商店街をまわり、掲示のお願いをしてきました。
大船駅の商店街は、今どき珍しい アジアのマーケットのような 活気あふれる商店街です。
最近はどの街も大型スーパーにとって代わられれるケースが多いのですが、ここでは、個人商店が主役です。
通りを挟んだ両側に肉屋・魚屋・八百屋・お茶屋・陶磁器屋器・薬屋・洋品店など、それこそたくさんの個人商店がひしめき合い、その通りを埋め尽くす人たちが賑やかさをひときわ引き立てています。
売っている生鮮品も、とても安くて新鮮です。
値引き交渉など、人と人との触れ合いも嬉しいですね。
ポスター掲示のお願いしても、どの店もとても協力的で﹁じゃあ、目立つところに張っておくよ!﹂とか﹁ごくろうさん﹂とか、必ず一言付け加えてくれます。
こういう庶民的な商店街はいつまでも残ってほしいものです。
街をやさしく見守る観音様。
毎日自宅から手を合わせています、と仰る方は多いのですが、意外と実際に境内まで足を運ばれる方は少ないんですね。
今参拝すると七夕バージョンの観音様に出会えます。
︵まだ七夕かざりを設置したばかりですから、短冊をかけるなら今がチャンスです!︶
︵ケイタイにて撮影︶
そして、9月8日は、是非、ゆめ観音アジアフェスティバルにお越しくださいますようお願いいたします。
皆様のお越しをお待ちしております。
■関連リンク
今年のゆめ観音は9月8日開催
ゆめ観音アジアフェスティバル公式サイト