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千手観音 千手観音︵せんじゅかんのん︶は、仏教における信仰対象である菩薩の一つ。サンスクリットではサハスラブジャ︵Sahasrabhuja -arya -avalokiteśvara︶と言い、文字通り﹁千の手をもつもの﹂の意味である。 インドでヒンドゥー教の影響を受けて成立した観音菩薩の変化身︵へんげしん︶の一つであり、六観音の一つでもある。日本語では﹁十一面千手観音﹂、﹁千手千眼︵せんげん︶観音﹂﹁十一面千手千眼観音﹂などさまざまな呼び方がある。﹁千手千眼﹂の名は、千本の手のそれぞれの掌に一眼をもつとされることから来ている。 千本の手は、どのような衆生をも漏らさず救済しようとする、観音の慈悲と力の広大さを表わしている。 観音菩薩が千の手を得た謂われとして、伽梵達摩訳﹃千手千眼觀世音菩薩廣大圓滿無礙大悲心陀羅尼經﹄がある。 この経の中に置かれた大悲心陀羅尼は現在でも中国や日本の禅宗寺院で読誦されている。 Wikiペディア
観音様が千の手を得、すべてのものを救う千手観音の姿となった様子を目の当たりにしたような舞台を生で見ることができました。 その舞台とは、杭州市・東坡大劇場で行われていた﹃西湖之夜﹄です。 第四景﹁東方佛光﹂に千手観音が登場します。 撮影の許可を得ることが出来ましたのでその写真をご紹介します︵スローシンクロ撮影もしたかったのですが、ストロボを焚くことは遠慮しました︶。 千手観音は、曹洞宗寺院では毎日のように読まれている﹃大悲心陀羅尼﹄︵千手観音菩薩の功徳を讃える82句の陀羅尼︶とも関係の深い観音様です。 それだけに感慨も深く、一糸乱れぬ見事な演技は、ただただ素晴らしいの一言でした。当分の間は、大悲心陀羅尼を読経するたびに、この映像が頭の中に鮮明に蘇ってくるかもしれません。この千手観音のパフォーマンスは、見覚えのある方も多いと思います。 東福寺で行われたJAL音舞台や、 日本テレビ・極上の月夜などで放映され、大きな反響となりました。 JAL音舞台や、 極上の月夜で放映されたのは、中国障害者芸術団という、中国全土に6000万人以上いると言われている身体障害者の中から厳選されたアーティストたちの集団です。 千手観音のパフォーマンスは、 このうちの耳と口が不自由な21人のダンサーによって行われます。 リーダーの台麗華さんは、2歳の時、高熱が原因で聴覚障害者となったとのこと。彼女はカーネギーホールとスカラ座の二大殿堂に出演したことのある唯一の中国人です。 ダンスの基礎練習として、叩かれた太鼓の振動を肌で感じ、手話の先生からの指示で踊る訓練を一日十何時間も繰返してきました。 そのために 、舞台上でも全身で音を感じ、全員が呼吸を合わせることで統一のとれた踊りをこなすことができるのです。 中国障害者芸術団による千手観音の動画は、YOU TUBEでご覧になることができます。今回、杭州で見た千手観音が中国障害者芸術団によるものなのかはっきりしないので、今調べている所なのですが、千手観音のパフォーマンスは、何年も前に版権登録されているとのですから、何らかの関連があることは間違いないでしょう。 なお、この舞台の合間に中国伝統楽器による生演奏が入ります。 時の人となっている女子十二楽坊も、この杭州がゆかりの地です。 女子十二楽坊がブレークするきっかけとなったのは、杭州観光のプロモーションビデオでした。 このような贅沢な舞台を気軽に楽しめるこの街の人はなんと幸せなのでしょうか。
【関連リンク】
大悲心陀羅尼(だいひしんだらに)カタカナ版
http://www.teishoin.net/i/daihi.html
大悲心陀羅尼の意味
http://www.teishoin.net/i/daihi_mean.html