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今日は彼岸の入りです。
今年は春分の日(21日)を中心とした一週間が、彼岸となります。
この行事は、日本独自のもので、聖徳太子の時代に始まり、平安時代初期から朝廷で行われ、江戸時代に年中行事化したものです。
彼岸とは、この世(此岸)に対して、悟りの岸(悟りの世界)であり、仏道精進の意とも解されます。
また、彼岸の時期には太陽が真西に沈みますが、この西に沈む太陽を通して西方浄土を観じる、観無量寿経の「日想感」と、日本の古来からの先祖崇拝とが結びついて、日本独自の彼岸の行事が形成されたといわれています。
参考:『岩波仏教辞典』(中村元 他編)岩波書店
なお、よくある誤解ですが、春分の日には昼と夜の長さは同じになりません。
横浜を例にとりますと、春分の日は、(日の出 05:45・日の入り 17:53)で、約16分も昼が長くなります。
昼夜がほぼ同じになるのは、3月17日 (日の出 05:51・日の入り 17:50)です。
その理由はお彼岸のトリビア(2)をご覧下さい。
さて、貞昌院では定期的に行っている年6回の墓地清掃のうち、春彼岸前の清掃を2日前に終えました。
きっと、気持ちよく墓地参拝できることと存じます。
彼岸の入りの今日は好天に恵まれ、富士山も良く見えました。
(今朝撮影)
また、貞昌院から見る富士山は、ほぼ真西の方向にあり、春彼岸入りの日前後に、日没位置がちょうど富士山の真上となる「ダイヤモンド富士」となるのです。
残念ながら、昨日は雲に隠れてしまい、ダイヤモンド富士は見ることができませんでしたが、いつか撮影できるチャンスがあったら貞昌院からのダイヤモンド富士の写真をご紹介したいと思っています。
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ダイヤモンド富士はお預け
お彼岸のトリビア(2)
お彼岸のトリビア(1)
来年の春分・秋分の日が発表されました!
ここ数日、エルニーニョ現象の終息により冬に逆戻りしたような寒さが戻ってきました。
昨日も数分間雪がちらほらと舞いました。
横浜の初雪は 1月20日(土)(平年比+12日、昨年比+38日) でしたから、この冬2度めの降雪です。