4宗教の指導者が合同慰霊祭 バリ島テロ
爆弾テロで多くの死傷者が出たインドネシア・バリ島、クタの繁華街では4日、市民らが犠牲者に鎮魂の祈りをささげていた
1日起きたバリ島の同時爆弾テロの犠牲者を悼む四つの宗教の合同慰霊祭が4日午後1時︵日本時間同2時︶ごろ、爆発現場となったクタとジンバランであった。テロがイスラム過激派の犯行と見られているなか、過激派と宗教との結びつきを否定したいとの関係者の思いが背景にある。
合同慰霊祭には、イスラム教の西ジャワの最高指導者を始め、キリスト教、ヒンドゥー教、仏教の指導者が集まった。﹁バリよ、愛によって強く﹂と書いた横断幕を持ち、クタの中心部から爆発現場までの目抜き通りを住民らとデモ行進した。
爆発現場ではそれぞれの指導者が順に祈りをささげ、キリスト教の賛美歌や仏教の読経などが混ざり合って響く中、赤や紫の花びらをまいたり、ろうそくに火をともしたりして死者を悼んだ。
参加したヒンドゥー教徒のウィダナさん︵36︶は﹁どの宗教も死者を弔い、テロを憎む気持ちは一緒だ﹂と話した。
http://www.asahi.com/international/update/1004/007.html
参考‥インドネシア宗教別人口
宗 教 |
合計 (人)
|
割合 (%)
|
イスラム |
177,528,772
|
88.22
|
カトリック |
6,134,902
|
3.04
|
プロテスタント |
11,820,076
|
5.87
|
ヒンズー |
3,651,939
|
1.82
|
仏教 |
1,694,682
|
0.84
|
そのほか |
411,629
|
0.21
|
合 計 |
201,242,000
|
100.00
|
出典:Central Bureau of Statistics, “Population Census in 2000.”
平和を願う心・・・・・・
それは、全世界どこの国であっても、どのような民族であっても同じであるはずです。
けれども、人間は、その長い歴史の中で、必ずどこかで、戦争と平和を繰り返してきま
した。
19世紀から20世紀に入ってから私達は機械文明を手に入れ、生活が飛躍的に豊かに
なりました。一方で人々は、戦いの中で大量に相手を殺す兵器も生み出しました。
新世紀を迎えても、私たちは、科学、技術、コミュニケーションの分野で飛躍的な発展を
遂げることができましたが、残念なことに、暴力と戦争という悪習を終焉させることはで
きませんでした。
平和は、政治的、経済的、軍事上の契約だけによって保障されるものではありません。
最終的には、人びとの一致した、誠実な、ゆるぎない取り決めによって築かれるもので
す。年齢、性別、社会的地位、宗教的帰属、または文化的背景の違いを超えて、私たち一
人ひとりが、平和な世界を創ることを求められています。
平和は、私たちの行動、態度、日常の行為を通してのみ達成できます。平和の文化はす
べての人が分かち合う、普遍的な文化であり、私たちに共通する人間性に不可欠なもので
あります。
︵ゆめ観音アジアフェスティバル 平和宣言より抜粋︶
このような悲しい事件が二度と起こらないことを心より願います。