今回の暴力行為は、本当に残念です。事実関係をきちんと把握して、性急な結論を出さないでほしいものです。
もちろん、学校幹部が暴力事件を隠蔽しようとしていたことについては、決して許されることではないでしょう。学校側も、高野連の決定を真摯に受け止めることを表明しています。
今回の件は部活動の指導者が暴力をふるったという不祥事で、学校長が隠蔽してしまったことをの責を追うのは当然でしょう。
けれども、選手たちが夏の高校野球に連覇という偉業を成し遂げた事は紛れも無い事実です。
その輝かしい歴史を刻んだのは、紛れもなく野球部員なのです。その偉業は消える事は無いでしょう。
また、マスコミに露出し続ける被害者の親・・・・・過保護すぎる保護者ということについても考えさせられました。
ここ数年で保護者から学校に寄せられる苦情件数は急増しているといいます。
その内容も、教師が悪い場合は当然苦情としてあげられるのは仕方がないとして、十数年前には考えられなかったような細かな内容でも、保護者が苦情を学校に届けてくる状況にあるそうです。熱意を持って生徒と向き合おうという気持ちがあっても、保護者からの文句を恐れて行動できない教師が少なくないのです。
今回の事件は、生徒が暴力事件を起したり、喫煙などの不良行為を行ったものではなく、責められるべきは、野球部長の暴力と事実を隠していた学校であり、優勝を勝ち取った部員たちではありません。
﹁高校野球の選手にとって3年間は短く、彼らはすでに明日を夢見ている。早く切り替える必要がある。不祥事をひきずってはいけない﹂
これは、駒大苫小牧野球部父母会﹁深紅の会﹂会長の言葉です。
高野連がどのような決定を下すのか、注目されます。
この問題に関しては、調査委員会も立ち上がりましたし、客観的かつ冷静に判断されることを待つしかないでしょうね。
投稿者 kmeno | 2005年8月25日 07:17