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2005年5月 5日
今日は端午の節句、子供の日です。
国民の祝日に関する法律
第二条
こどもの日 五月五日 こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。
旧暦の5月5日は端午の節句であり、3月3日が女の子のための桃の節句に対して、男の子の節供とされてきました。
もっとも、男女平等の世の中ですから、どちらの性別の日ということではなく、須らくこども全体のための休日となっています。
古来中国では、五月は忌み月で、特に五が重なる5月5日は悪い日と言われてきました。
このために、魔よけの意味で、蓬や菖蒲を餅に入れて食べたり、お風呂に入れたりして厄を祓ったわけです。
こどもの日にはちまきを食べたり菖蒲湯に入ったりと、さまざまな習慣がありますが、何と言っても鯉のぼりが象徴的ですね。
街中には鯉のぼりがあちらこちらに見られます。
最近は住宅事情もあり、大きな鯉が泳いでいるという光景は少なくなり、マンションのベランダにたくさんの鯉が泳いでいる光景に変遷してきましたが、親が子どもの健やかな成長を願う心は変わるものではありません。
貞昌院でも、皆さんに楽しんでいただけるよう、4月の後半から鯉のぼりを境内に掲げています。
鯉のぼりの由来は、中国の登竜門だとされています。
龍門という川の流れのとてつもなく急な場所があり、そこに挑み、乗り切った鯉が龍と化すということで、こどもの成長と出世を願うこころと結びついたのでしょう。
補足‥
永平寺の正門を入り暫らく行った所に﹁龍門﹂と刻まれた碑があります。永平寺73世熊沢泰禅禅師の揮毫による碑です。
禅寺と龍も切っても切れない関係にあるのです。
端午の節句に関してはtenjin95さんのブログに関連トピックスがあります。
子どもの頃の記憶は後々まで鮮明に残るものですよね。
このような行事は大切にして行きたいものです。
投稿者 kameno | 2005年5月 7日 01:22