« 能登半島へ支援金を寄託 | 最新記事 | 能登半島地震の津波 »
輪島市門前町には、曹洞宗の礎となっている總持寺祖院(1321年)創建があります。
18年前の平成19年3月25日に発生した能登半島地震では大きな被害を受け、十数年の歳月をかけてようやく再建が成ったところに、令和6年1月1日の震災が発生。
山門から延びる回廊など、耐震工事をほどこしていましたが、今回の地震は想定を超えたものであり、再び倒壊してしまいました。
大祖堂は耐震地盤強化の杭のおかげで、建物に甚大な被害は無いものの、白壁に亀裂が入ったり、回廊の壁が傾いたりという影響がみられます。
現在も仮設パイプで支えられています。
祖院境内塔頭の芳春院は、今回の震災で伽藍が全壊の被害のため更地になっていました。
心痛む光景です。
その後、門前の興禅寺様に拝登させていただき、東日本大震災発災時刻3月11日午後2時46分に合わせて法堂にて東日本大震災・能登半島地震物故者供養および復興祈願法要を厳修いたし皆で読経しました。
ご丁寧なご接待をいただき、一同心より感謝申し上げます。
總持寺祖院は、令和6年秋に伽藍の16棟が重要文化財に指定され、修理専門委員会の諮問のもと、2030年末に大祖堂や山門など8棟、2032年末に仏殿など5棟、2034年に白山社本殿など6棟の再建を目指し、再び動き始めています。
總持寺祖院はもとより、周囲の街並みの再建が一日も早く進みますことを願います。