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境内の蝋梅が満開になりました。
甘い香りが周囲に漂っています。
梅の花も数輪ではありますが綻び始めました。
梅花 新たにひらく 旧年の枝
これは、曹洞宗の開祖道元禅師の説法のことばで、『永平広録』巻三「上堂」に記されています。
寒風の中、老梅木に開く梅花を「仏様の姿」にたとえて、力強く解かれています。
時間は矢のごとく過ぎていきます。自然の遷り変りも同様です。
その中で、老梅樹は春夏秋冬を何度も経て、厳寒の中、花を一輪咲かせ、暖かい春を呼びます。
梅花がニ輪、三輪、四輪、五輪...と綻び、周囲に芳香を広げながら春の訪れを賀しているようです。
寒風に晒されながら精一杯に咲く姿に、古慕の念と共に精進を重ねつつ、梅花を愛でたいものです。