植物のシモバシラと霜柱

日本列島を強い寒気団が覆っており、冬型の気圧配置によって日本海側を中心に大雪となっています。
貞昌院でも、このところ氷点下になることが多く、今朝も池や蓮鉢に氷が張りました。


境内裏庭で育てている植物「シモバシラ」には、霜の細い氷柱の衣う現象が現れています。

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シモバシラという植物はは、シソ科の多年草植物ですが、冬になるとこのように茎が茶色になり、一見枯れたようになります。
けれども、根がしっかりと活きていて水分をどんどん吸い上げています。

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茎の部分は枯れているので、吸い上げられた水は、枯れてしまっている茎の導管を通っていき、導管の裂け目から横に出てきます。
写真からも、そのことがよくわかるのではないでしょうか。

シモバシラの「花」が咲く条件は次の通りと言われています

(1)地下や茎の中では0度以上の温度
(2)気温は氷点下
(3)晴天である
(4)無風

この現象は一年に何度も見られない珍しい現象です。


土中の水分が毛細管現象で吸い上げられ、柱のように凍っていく「霜柱」も同じような原理で出来ていきます。

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投稿者: kameno 日時: 2021年12月27日 13:49

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