ずっと、つづく支援を


東日本大震災支援全国ネットワーク(Japan Civil Network for Disaster Relief in the East Japan)の年次報告書が届きました。

20140822

このネットワークは未曾有の災害となった東日本大震災が発生した直後、省庁や関連団体が情報共有を行ない連携するために発足した組織です。
第1回の発足会議から参加する機会を得、SOTO禅インターナショナルも協力団体になっています。

2011年3月30日に設立総会にて採択された東日本大震災支援全国ネットワークからの宣言をご紹介します。

 


設立宣言 メッセージ


私たちは被災地の皆さんとともに歩みます。

今回、有史以来の大災害で亡くなった大勢の方々のご遺族の皆さんに、心からお悔やみを申しあげます。大変な状況におられるすべての被災者の皆さんに、心よりお見舞い申しあげます。ときに自然とは、何とむごいことをもたらすのでしょうか。インタビューに「何もかも失った」と語っておられる方の心中をお察しすると、胸が張り裂けそうです。

私たちが置かれている状態は、これまで私たちが考えていた以上に筆舌に尽くしがたいものであります。私たちは、一刻も早く被災している現地にはせ参じる努力をしています。必ずそばに参ります。私たちのふるさとがまた元気になるまで、その復興の道を共に歩んでいくことを決意いたします。

互いの支え合い、被災しながら救援活動に全力を上げている私たちの仲間や自治体の方々、そして政府と共に全国から駆けつけた警察・消防・自衛隊の方々、現地の様子を伝えているマスコミの皆さんがいます。

未曾有な広域被害にひるむことなく、互いに連携・協働して、被災した方々一人ひとりの「いのち・くらしの再建」に向けて、惜しみなく力を出し合いましょう。

日本には「おたがいさま」という素晴らしい伝統があります。国際語にもなりつつある「KIZUNA(絆)」という、人として何事にも代え難い精神が宿っています。いまこそ、必ず立ち直っていくという「希望」を持って、一緒にこの大きな困難に立ち向かっていきましょう。

2011年3月16日
東日本大震災支援全国ネットワーク


昨日のブログ記事で書いたように、日本は豊かな自然の恵みを享受してきた代わりに、人間の力の到底及ばない大きな自然の力を目の当たりにしてきました。
東日本大震災のみならず各地ではさまざまな自然災害が発生しています。
次から次へと発生する災害に、一つ一つの事象が忘れ去られ過去のことになることも懸念されます。


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「ずっと、つづく支援を」というのは、年次報告書の見開きに記載されている文字です。

そのために、この東日本大震災支援全国ネットワークの情報共有の仕組みはとても有効であると感じます。
阪神淡路大震災はボランティア元年と言われます。
とすれば、東日本大震災はインターネットにより全国的に関連組織が情報共有を行なって活動する契機となったと言えるのかもしれません。


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投稿者: kameno 日時: 2014年8月22日 21:27

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