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東日本各地を襲った巨大地震発生から3日目を迎えます。
時々刻々と甚大な被害状況が伝えられています。
市町村全体が壊滅的な被害となった地域も多く、被害状況の全容を掴むまでにはかなりの時間が掛かることが予測されます。
未だ救助されずに取り残されている多くの方が、一人でも多く、一刻も早く救出されることを願います。
そして、改めて犠牲となられた方々に心より哀悼の意を表します。
現地からどのような支援が求められているのかを見極め、国民が一丸となってこの地震に立ち向かう必要があります。
寺院として、僧侶としてはどのような支援ができるのでしょうか。
注意しなければならないことは、むやみにボランティアとして現地に赴くことは、却って現地にとって邪魔になることです。
被災地から遠く離れた場所からの支援としての基本として考えられることは、
(1)まずは災害で命を落とされた皆様に謹んで弔意を表し、被害が拡大しないことと復興を願い法要を営むこと、
(2)電力消費を可能な限り抑えること(節電)、
(3)そして金銭的な支援でしょう。
これから各地で被災者を支え、復興に向けた活動が本格化されていくことと思います。
阪神淡路大震災の際には、国や地方自治体、民間の各関連団体が連携をして災害支援活動が行なわれました。
その教訓を生かして、組織的に効率的な支援が為されることを期待します。
阪神淡路大震災の震災復興支援に関する組織的な記録として、曹洞宗国際ボランティア会(現SVA)のまとめた貴重を以前ブログ記事でご紹介しましたが、再掲いたします。
阪神・淡路大震災ボランティア緊急救援活動の軌跡 よろずかわら版縮刷版
発行:神戸 : SVA(曹洞宗国際ボランティア会)神戸事務所
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震災直後の行政の対応が問題になった阪神大震災であるが、我々の組織もこのような事態に対するノウハウは全くなかった。全国曹洞宗青年会と各地の青年会などが連携し活動を組織化したのだが、初動の段階は一般ボランティアと同じように神戸に向かった数人の僧侶によって行われた。炊き出しも最初は4、5人が小さな鍋で行ったが、十日の内に1日2万食を作ることを可能にしたのである。全国にまたがる宗門僧侶のネットワークが機材、食材をとぎれることなく提供し現場の活動を支援した。それは、神戸で活動するボランティアの自活をも支えてくれたのである。初期の段階ではいろんな混乱はあったが、個人と組織、現場と地方がうまくかみ合っておこなった活動であった。僧侶、学生、一般のボランティアが一つ屋根の下で融合しつつ活動した様子は日頃の組織を越えた自由さがあった。僧侶もほかのボランティアに混じり、生き生きとしていたように感じた。それぞれがそれぞれの社会的立場を意識していなかったのではないであろうか。ほとんどの僧侶は亡くなった多くの方たちのための慰霊もだが、ほかもそうであったように今苦悩している被災地の人々に対し何かできないかと集まってきていた。宗教は本来苦悩して生きている人を助けるためにあるというのが釈迦の説く仏教の実践である。
「施食」という言葉がある。一般には食事を施しなき精霊のために供養をすることであるが、さらにはお互いが持っている貪りの心を抑え、生きている一切のものにもまた亡者にも慈悲をめぐらしてゆくという仏教の持つダイナミックな宗教観がこれにはある。我々僧侶も炊き出しを通じ被災者と対峙した。そして彼らの言葉を近くで聞きながら、援助とは施食とはそして宗教者とは、と自らに問いかけたのではないであろうか。『全国曹洞宗青年会の救援活動の記録』 (1996,全国曹洞宗青年会十期会長のことばより引用)
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過去に被災地のに居た僧侶たちは被災地でどのような活動をしてきたのか纏めた資料を、今後の被災地支援に役立てることができるはずです。
未だ救助されずに取り残されている多くの方が、一人でも多く、一刻も早く救出され、一日も早い復興がなされますように。
阪神の震災の際に、そちらでお手伝いをさせていただいたものです。
あの震災のときには、東北福祉大の学生の方々もたくさん参加されていて、とても献身的に支援をされていたことを思うと、その方々も含めみなさんの無事を祈るよりほかありません。
当時は、手探りでなにをしていいかわからず、活動期間を終えたあともこのままでよかったのかと疑問を感じながらのお手伝いでした。
これからが大変なときだと思います。
どうか、一刻も早く救出され、みなさんの心が守られますように。
やっとSVAのサイトをみつけることができ、当時の活動かわら版を懐かしく拝見させていただきました。でも活動終了日に自分の名前が載っていなかった…
投稿者 匿名 | 2011年3月15日 20:48
匿名さま
阪神淡路大震災の際に参加されていたとのこと、その貴重活動は少なからず震災復興のために役立ったことは間違いありません。
名前が残されたとか残らなかったとか、被災者にその活動が「直接」とどいたか、そうでないか、そんなことはどうでも良い話です。
このたびの地震においても、記録されたノウハウがきっと活かされることでしょう。
行方不明者には一刻も早い救出を、被災者の皆様には少しでも多く支援が行き届きますように。
投稿者 kameno | 2011年3月15日 22:58
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投稿者 forex review | 2011年4月11日 05:24