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SOTO禅インターナショナルでは、毎年大本山永平寺、大本山總持寺の両大本山を会場として、修行僧を対象とした講演会を主催しております。
本年は、9月にSZI主催 永平寺特別講義、大本山總持寺講演会 を行ないました。
その際に、任意でアンケートをを取らせて頂きました。
詳細なまとめは、当会会報第54号に掲載されております。
会員および関係の皆様には、本日前後に届いていることと存じますのでそちらをご覧ください。
当ブログにおいては、そのごく一部をご紹介いたします。
■調査対象
両大本山修行僧(講演会聴講者)
【設問】国際布教に興味がありますか?
回答
・興味がある 65%(24人)
・興味はあまりない 32%(12人)
・まったく無い 3%(1人)
【設問】国際布教に携わるのに困難と感じる理由があったら記入ください(複数回答)
・言葉の違い (15 人)
・文化の違いや環境の違い
・治安
・布教の困難さ
・ 外国の仏教や布教などへの知識不足
・敷居が高い
・禅への勉強不足
・目先の修行がまず大事
・家族を連れて行くのが不安
・師寮寺が心配
この結果より、
【設問】「国際布教に興味がありますか」では24人が興味があると答え、興味はあまりないかまったく無いと応えた13人を大きく上回りました。
当設問に対する回答数は37名であり、両大本山全体としての統計と捉えるのは早計であるかもしれませんが、少なからずの修行僧が「ワークショップの内容に興味を持ち」、「海外に興味を持ち」、「国際布教に興味を持っている」ことが分かります。
(※講演会の個別感想については会報54号に掲載しております)
しかしながら、【設問】「国際布教師になる方法を知っていますか」では全員が知らないと答えており、国際布教や、国際布教師になる方法などの具体性に対する認知度の低さが浮き彫りになりました。
また、【設問】「国際布教に携わるのに困難と感じる理由」については、言葉の問題や知識の不足などの教育面での不安や、文化の違いや治安などの実際面での不安が挙げられています。
「敷居が高い」という言葉にも問題が潜んでいるように思われます。いずれにしろ、情報不足が浮き彫りになりました。
国際布教師への困難・障壁を取り払い、国際布教師への道筋をわかりやすく、明確に示すことが、少なからず国際布教に興味を持つ人材への一助となることでしょう。