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今日は12月8日。
日本ではお釈迦様が悟りを開かれた日、成道の日とされ、三仏会の一つとして仏教徒にとって重要な日であります。
約2500年前、19歳で出家修行されたお釈迦様は、インド各地を巡り様々な思想を学びましたが、どの教えも彼を満足させることはありませんでした。
その後、修行仲間とともに体を痛めつけたり断食をする苦行を行じますが、それでも悟りに至ることは無く、苦行の無意味さに気づき苦行を中断します。
ネランジャラー河の岸辺で村娘が作ってくれた「乳粥」を施され、そのままガヤの菩提樹の下で坐禅を組み禅定に入ったお釈迦様は、禅定を妨害する魔物たちをことごとく調伏し、12月8日未明ついに悟りを開かれます。
これは、私が21年前にインドを旅行したときに撮影した「ネランジャラー河から見たブッダガヤのマハーボーディ寺院大塔」です。
中央に見える大塔は、高さが52mもあります。
大塔の近くに、お釈迦さまが悟りを開かれた菩提樹と金剛座がありました。
釈迦牟尼仏言 明星出現時 我与大地有情 同時成道
『正法眼蔵』「発無上心」巻よりかの明星が出現した時に わたしと大地や生きとし生けるものは みな同時に成道した
『現代語訳 正法眼蔵』増谷文雄著より
12月8日の未明、明けの明星の元でお釈迦様は大悟されたのです。
いわば、仏教が誕生したおめでたい日ともいえます。
ブッダガヤからみた今朝の東の空をシミュレートしてみました。
水星、金星、土星、月と実に賑やかな空ですね。