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宗務所主催檀信徒研修では、三陸海岸・宮古にほど近い浄土ヶ浜に宿泊しました。
浄土ヶ浜は、三陸・陸中海岸国立公園の中心をなす景勝地です。
浄土ヶ浜の地名は、さながら極楽浄土のごとし」と感嘆した宮古山常安寺七世の霊鏡竜湖和尚により名づけられました。
東日本大震災の津波によりこの浜の回遊通路の設備やレストハウスも大きな被害を受けています。
宿泊地を出発し、三陸海岸沿いの国道45号線を南に進みます。
宮古漁港では、震災復興工事と同時に、復活しつつあるサンマ水揚漁船の姿も見られます。
ウミネコがたくさん集まっています。
宮古市中心部に近い防波堤。
この堤を乗り越える津波映像が何度も放映されましたので、印象に残っている街並みです。
海面に浮かぶ多くの養殖いかだと、沿岸部各地にうず高く積み上げられた災害廃棄物(震災瓦礫)を見ながらバスは進みます。
鵜住居(うのすまい)地区の曹洞宗常楽寺様を参拝させていただきました。
常楽寺は集落から少し山側に入った場所に位置していますが、それでも3メートルほど浸水し、津波により押し流されてきた集落の家々に押し流される形で本堂、庫裏などの建物が全壊してしまいました。
ユニットハウスが仮本堂・礼拝場になっています。
仮須弥壇に左側にお祀りされている「海嘯溺死者各精霊等」の位牌は、今回の東日本大震災で造られたものではなく、明治29年の文字が裏に記されています。
かつて本堂があった場所の裏手の高台では重機が盛んに動いていました。
整地された後に、この場所に新しい本堂を建立していくということでした。