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日本中、すべての発電所で停止されている原子力発電所を再稼働するかどうか、首相の判断も近いようです。
果たして、どのような判断がなされるのでしょうか。
いずれにしても、この夏に向けて、十分な電力供給は望めないかもしれません。
昨年に引き続き、節電が求められます。
貞昌院では、平成15(2003)年より太陽光発電設備を運用しており、定期的に太陽光発電の実績値を纏めて精査しています。
東京電力の5月の検針票が届きましたので、今日(5月28日)までの分でまとめてみます。
太陽光パネルの生み出す電力量が一番大きいのは4月から5月にかけてとなります。
また、空調も使う必要があまりないので、結果的に電気代の収支は大きく黒字の方向にシフトします。
2012年4月は、使用電力料金17,134円(うち、基本料金6,825円)、売電収入20,640円ですので、3,506円の黒字。
2012年5月は、使用電力料金18,841円(うち、基本料金6,825円)、売電収入17,280円ですので、1,561円が電気代。
という感じになります。
電気代収支は、売電電力の倍額買取が始まってから、黒字(つまり、電気代の収入が料金を上回る)月が出てきました。
冒頭のグラフのうち、直近の部分を切り出したものがこちらです。
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ところで、東京電力では、電気のシェイプアップカルテというサービスを行なっています。
直近2年分の電気料金をグラフ化して提示してくれるものです。
例えば貞昌院ではこのようになりました。
東日本大震災直後、徹底的に節電につとめた、その状況を維持し、さらなる節電を行うことはとても大変です。
昨年並みの水準を保つのがやっと。
しかし、同じ契約容量の平均の使用量(赤い折れ線)に比べて、貞昌院の使用電気代がかなり低い事がわかります。
この理由は、太陽光発電設備によって、創エネルギーを行なっていることと、節電につとめた結果が表れたものだと考えています。
太陽光発電設備も、これまで故障無く順調に運転を続けています。
発電量の劣化は、まだ認められないようです。
自然エネルギーによる発電設備を設置することの意義は単に環境に負荷をかけないシステムであるというだけではなく、環境の変化を感じ取ることができ、節電のあり方に直接向かい合うことができるシステムです。
水道の蛇口を捻れば水が出る、コンセントにプラグを繋げば当たり前のように電気を利用できる、という状況に慣れてしまうと、エネルギー資源の大切さや、エネルギーが何処からやってくるのかということへの感心も薄れてしまいがちになります。
電気のシェイプアップカルテは、気軽に使用電気量の動向を知ることができる一つの手段ですので、活用してみてはいかがでしょうか。