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首都圏で173年ぶりとなる金環日食が、いよいよ今月21日(月曜日)に観測されます。
金環日食の中心食帯は、鹿児島・高知・京都・静岡・横浜・東京を通り、その周辺地帯(下図のグレーの部分)でも金環食となり、日本全域で部分日食が観測できます。
(図は国立天文台のサイトより)
東京では
食のはじめ 6時19分02秒
金環食はじめ7時31分59秒
最大食分 7時34分30秒(食分0.969)
金環食おわり7時37分00秒
食のおわり 9時02分37秒
となっています。
西に行くほど、時刻は早くなります。
日食の時刻予想は、使用するパラメーターによって多少の誤差を生じます。
国立天文台では、「かぐや」による精密測定データをもとに、NASAよりもさらに精度の高い予測を出しています。
例えば、金環食のはじめ、おわりの瞬間に発生する「ベイリービーズ」と呼ばれる現象が観察できますが、これは月表面の凸凹により、部分的に光が漏れ出ることにより発生します。 国立天文台のデータは、「かぐや」による月の凹凸面を精密測定した結果を考慮して算出しています。
国立天文台による金環日食時の月縁データはこちら
また、日本の主要地点における日食予報もあります
せっかくの珍しい天体現象ですから、何かと一緒に観測したい方もいらっしゃると思います。
カシミール3Dを用いて、2箇所のシミュレーションを行ってみました。
まずは、富士山。
国道139号線の横手沢近辺から眺めると、このように富士山頂から陽が昇って直ぐに欠けはじめる様子が観測できるはずです。
次に、開業日を翌日に控えた東京スカイツリー。
墨田区役所付近で観測すると、東京スカイツリー頂上に最大食分の金環食が掛かる絶好のポイントとなるでしょう。
ただし、建物や電線もあるでしょうから、場所の選定のための下見が必要かもしれません。
しかし、今回の金環食は、広い範囲で観測できますから、日食帯に掛かっている地域では、あえて自宅でゆっくり観測するのが良いかもしれませんね。
太陽・月の大きさは、腕を伸ばした状態で5円玉の穴を眺めた大きさに見ることができます。
金環日食の指輪はこんな風に見えるのではないか、というイメージを作成してみました。
くすぐったそうに振り向いた あなたを観てたら
すごくいいこと思いついた 聞いてね
指輪をくれる? ひとつだけ2012年の
金環食まで待ってるから とびきりのやつを「時間旅行」Dreams Come True
この曲が発表されたのは1990年、バブルの最後の年でした。
1990年の流行
もう22年も経つのですね!
ロマンチックな金環日食ですが、観察には充分気をつけましょう。
注意すべき点は、こちらの国立天文台のサイトに分りやすくまとめられています。
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