新年の始まりは特別な月

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インドネシアで金環食を観測 「指輪みたい」

「指輪みたい」?。
インドネシアのジャワ島西部などで26日午後(日本時間同)、太陽の中心部分が月で隠されてリング状になる「金環食」が観測された。この日、同国は旧正月の祝日で、多くの人が天文ショーに見入った。

「とてもきれい。神様の祝福だわ」。薄曇りの西ジャワ州の海岸で、特製のサングラスを使って日食を見た会社員ウランさん(32)は興奮気味。

主婦ユニさん(29)も「夕方の祈りのときのように周りが暗くなり、金環食が見えた。日食を見るのは初めて。見ることができたのは神様のおかげ」と話した。
(全国新聞ネット)



1月26日、東南アジア地方を中心に金環食が見られました。
旧暦で新年を祝う国や地方も多く、旧暦では新月が1日となりますので、当然に日食が起きる日は1日となります。
特に一年の始まりである元日にこの現象が見られたということになりますので、特別な新年の幕開けとなりました。

天体シミュレーションソフト Stella Theater でその様子を再現してみました。
見たかった・・・・・


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横浜では残念ながら1月26日の日食を観測することは出来ませんでしたが、今年7月22日に部分日食、3年後の2012年5月21日に金環食を見ることができます。


2009年7月22日には日食が起こります。日本では、全国で部分日食を観察することができます。また奄美大島北部、トカラ列島(注1)、屋久島、種子島南部など、皆既日食帯と呼ばれる細長くのびた地域・海域内では、皆既日食を観察することができます。 皆既日食になると、太陽のまわりにはコロナが広がって見られます。また太陽表面から吹き出ている赤いプロミネンスなども観察することができます。空は、程度は日食ごとに違いますが、夕方・明け方の薄明中のように暗くなり、明るい星ならば見ることができます。地平線近くは、夕焼け(朝焼け)のように空が赤く染まって見られます。 日本の陸地に限ると、皆既日食が観察できるのは1963年7月21日の北海道東部で見られた皆既日食以来、実に46年ぶりです。次回も2035年9月2日の北陸・北関東などで見られる皆既日食まで26年間起こりません。非常に珍しい現象と言えるでしょう。 (国立天文台


7月22日、横浜では、日食の始まりは9時56分。食が最大になるのは11時13分。このとき食分は76%となります。そして食の終わりは12時30分。
Stella Theater でシミュレートするとこんな感じです。

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なお、部分日食を観測する場合は、直接太陽を見るのではなく、ピンホールや木漏れ日を通して観測する方法がオススメです。
木漏れ日をきれいに作り出してくれる樹木はカエデ、モミジバフウなど葉の形が複雑なもの。
このように観測できるはずです。

 


 
皆既日食が観察できるのは奄美大島の北部?トカラ列島?屋久島、種子島南部など。
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(図は国立天文台サイトより引用)


日本の陸地で観測できるチャンスは46年ぶり、今回を逃すと次は2035年です。

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うーん、7月22日・・・・・・
気持ちだけは南西諸島に向いているのですが。


とにかく今年はガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡での天体観測を行った年から400年という「世界天文年」。
さまざまな天体ショーも目白押しです。

投稿者: kameno 日時: 2009年1月28日 11:21

コメント: 新年の始まりは特別な月

> kameno先生

トカラの方は、ずいぶんツアーなども期待されているようですね。楽しみな方も多いことでしょう。

投稿者 tenjin95 | 2009年1月28日 17:38

tenjinさん
トカラ諸島では継続時間6分間以上という今世紀最高の条件ですが、受入体制に限界があるようですし、むしろ上海・杭州などのほうが現実的なのかもしれません。
天童山でも皆既日食が観測できるようです。

投稿者 kameno | 2009年1月28日 18:14

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