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ドイツの観光スポットとしてあまりにも有名なロマンチック街道 (Romantische Straße)。
ロマンチックとは、抒情的 ・ 可愛い ・ 情緒的 ・ 甘美 ・ うっとり ・ 情緒 ・ 美しい ・ 典雅 ・ 甘い・・・などと同義の意味がありますが、ロマンチック街道の「ロマンチック」はこれとは異なり、「ローマへの巡礼の道」という意味です。
2000年前には、ローマ帝国は、ヨーロッパ全土と北アフリカ、中東の半分をその領域としていました。
「全ての道はローマに通ず」のとおり、ローマを中心として石畳の道路が軍用道路として建設されました。
そのローマ帝国時代に建設された道路が「ローマへの巡礼の道」であり、そのうちのヴュルツブルクからフュッセンまでの366kmの街道ルートが「ロマンチック街道」です。
なお、それまで歴史上の名称に過ぎなかったローマ時代の街道に「ロマンチック街道」と命名したのは日本人のドイツ観光局長であり、高度経済成長期に若い女性向け旅行情報雑誌などで紹介され有名になりました。
今回のドイツツアーで、ヴィッテンブルクからシュトゥットガルトに向かう途中、ロマンチック街道の集落に立ち寄りました。
立ち寄った街は、アウトバーン6号線沿いにあるフォイヒトヴァンゲン (Feuchtwangen)。
9世紀に設立された修道院を中心に発展した街で、かつてはフランケン地方の中心都市の一つだったそうですが、主要な観光ルートから外れていることもあり、落ち着いたたたずまいを残しています。
ツアー一行とたくさんの仏具たちを安全に運んでくれた大型バスの会社は、この街に本社があります。
運転手さん、そのご家族もこの街の住民です。