切り裂かれた大空

最近、電柱と電線がやたらに目に入るようになりました。
かつでは、電力線と電話線だけだったのですが、そこにケーブルテレビ、光ファイバー、光テレビ、PHS、USENなどなど・・・・・
テレビ関連のケーブルは低い位置に太いケーブルがありますので特に目立ちます。
ざっと近所を廻って写真を撮ってきました。

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改めて眺めると、酷い景観ですねぇ


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懐かしい名前も見つけました。
 

欧米の街並みと日本の街並みを比較した時に、一番の違いは何かといえば、電柱と空を横切る電線の有る無しではないでしょうか。
欧米の主要都市では無電柱化が達成されているのに対して、日本における無電柱化率は大きく立ち遅れています。
グラフにしてみると一目瞭然です。

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以前、都市計画の仕事に関っていたときには、無電柱化をいかに進めるかという議論をもとにマスタープランを策定したりしていました。
しかし、現状はその計画に逆行し、電線の数は多くなる一方です。

皮肉なことに、ケーブルテレビやインターネットテレビは、各家庭でのアンテナ設置を行なわないために、景観がスッキリとする、というのがメリットの一つとして挙げられています。
しかし、このように道路上にケーブルが増える要因となってしまうのであれば本末転倒です。


しかし、世界にはまだまだ上がありました。

ベトナムの電柱・電線がカオスすぎる件

ここまでくると、潔ささえ感じます。

投稿者: kameno 日時: 2010年5月19日 23:58

コメント: 切り裂かれた大空

辺鄙な山の中の存在の当山。辺鄙であるがゆえに周囲の景観は素晴らしく、この新緑の頃には息をのむほどの景色に出会うこともあります。

その景観を台無しにするのが電柱。境内に1本ドデンと立っていました。いろいろ話を聞いてみると、敷地内の工事は自分でやってもよいことが解りました。さっそく引き込みの電柱(一段低い位置にある)を立て、そこから60メートルばかり(高低差10メートルほど)溝を掘り、電線と電話線を埋設しました。

斜面で機械を使えない場所が大部分で難工事でしたが、美しい景観になりました。そのうちに見える範囲を全て埋設してしまおうと計画しております。

投稿者 うさじい | 2010年5月20日 04:16

> kameno先生

少ない空間をどう巧く使って配線するか?もう、パズルのようになっていますね。立体なので、難しそうです。

投稿者 tenjin95 | 2010年5月20日 04:18

書き忘れましたが、折角の景観を台無しにするのは高圧送電線も同じですね。私の住む街をぐるっと送電線が囲んでおり、これらが無かったらと思わずに居れません。

投稿者 うさじい | 2010年5月20日 05:25

うさじい様
新緑シーズン真っ盛りですね、さぞかし美しいことと拝察いたします。
境内敷地内の地中化工事、お疲れ様でした。電柱や電線が無くなると本当にすっきりしますね。
貞昌院も道路から玄関にかけて引込み線がありますので、何時かは地中化したいものだと考えています。
高圧電線については、移設や地中化はかなり難しそうですね。

tenjin95様
アステルの例のように、一度敷設したケーブルは使わなくなってもなかなか撤去されていないようで、増える一方のような感じがします。
敷設するのも難儀だし、撤去するもの同じくらい大変なのでしょう。
それにしても、ベトナムの例は本当に判って線を引いているのか心配です。

投稿者 kameno | 2010年5月20日 11:52

亀野さん、こんばんは
頭上の電線のネット網は、災害時の最も障害危険物です。仮に電柱が倒れるとそれに引きづられて周辺の電柱も倒れたら大変です。電線のネット網が蜘蛛の巣状態となり、私達住民の避難路の障害物となります。
矢張り、電線網の地中化は必須課題だと思います。
然も、容量の大きい光ケ?ブルを各社毎に別配線を通しています。資本主義社会の最大の無駄だと思います。各会社で地域毎の効率配線の仕方について、お互いに協調をすれば、無駄の排除も可能と思います。残念な事です。

投稿者 ちのしんいち | 2010年5月21日 00:52

ちの様
そうですね、地震の時もそうですが、火災発生時の消火作業にも大いに支障をきたしそうです。
電柱に電線を張り巡らすことにより、安コストかつ短期間にインフラ整備が可能となりました。
けれども、デメリットも多いですね。
架空電線が無くなる日は来るのでしょうか?

投稿者 kameno | 2010年5月21日 10:53

亀野さん、こんにちは
外国へ行った際に見る「街並み」は非常にスッキリしています。港南区内でも上大岡、港南台では都市整備改良の際に既に電線の地中化が行われており、頭上から電線網のネットが少なくなっています。この様にすれば、後の補修点検の際も道路を掘り返すのではなく、蓋を開けて点検も可能です。
私は都市の公共事業費をこの分野に投入する事を提案し、住宅地の中でも、実施すれば、水道工事、ガス工事の度に道路を掘起し、舗装をし直す手間・無駄も無くなると思います。勿論、各通信会社にも都市計画税として応分の負担が必要と思います。地方交付金を日本全国一律とし、都市ではインフラ整備に投入する事も一案と思います。現在では、地方に厚い地方交付金が問題と思います。

投稿者 ちのしんいち | 2010年5月21日 13:53

ちの様
海外旅行で街並みの美しさに感動し、日本に帰ってきて目に付く電柱と電線にガッカリし・・・・それでも数日経つと馴れてしまったり。
結局抜本的な意識改革をしなければ親展はしないのかも知れません。

投稿者 kameno | 2010年5月23日 01:12

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