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蓮は仏教を象徴する植物として珍重されます。
蓮は泥より出でて泥に染まらず
植物は自分では自ら動いて汚れを拭い去ることが出来ないため、清浄を保つ様々な工夫をしています。
その工夫の一つが葉や花の表面に施されている微細構造です。
さらに表面の化学的な特性とが相俟って、降った雨は真ん丸な水滴となります。
水滴が花や葉の上で汚れを絡め取りながら転がっていくことにより表面を綺麗に掃除していくのです。
雨模様の境内を巡って、この大自然の智慧を写真に撮ってみました。
雨の日の植物たちは美しく映えます。
単に水の反射だけで光っているのではなく、汚れが流され本当に綺麗になっているのです。
綺麗になった表面に表面張力で真ん丸になった水玉が飾られキラキラと輝きます。
これをロータス効果といい、建物の屋根や車、衣料品などの撥水加工として応用されています。
太陽光発電パネルの表面を特に掃除しなくても、雨により汚れが流され発電効率が保たれるのも、このロータス効果の一つです。
(CG by William Thielicke・Wiki pediaより)
大自然の智慧に学ぶことは際限なくあります。