« どんど焼き・左義長 | 最新記事 | 泡瀬干潟埋立という愚行 »
今日は小正月。
貞昌院では、丁度定例坐禅会がありましたので、ササゲをお粥に炊き込みました。
このササゲは、秋に裏山の畑で収穫されたものです。
小正月に小豆粥を食べる風習はかなり古くから見られます。
今日 小豆粥煮ず 口惜しく なほ日の悪しければ ゐざるほどにぞ 今日二十日あまり経ぬる…
『土佐日記』正月十五日供御七種粥料 米一斗五升 粟 黍子 稗子 ?蓑子 胡麻子 小豆各五升 塩四升
『宇多天皇記』「二月条」
このように、少なくとも平安時代には小豆や小豆を含めた七種の穀類を炊き込んだお粥を食べる習慣があったようです。
また、『枕草子』には次のような記述があります。
十五日 節供参り据ゑ 粥の木ひき隠して 家の御達、女房などのうかがふを 打たれじと用意して 常に後を心づかひしたるけしきもいとをかしきに いかにしたるにかあらむ 打ち当てたるは いみじう興ありてうち笑ひたるはいとはえばえし
『枕草子』「ころは正月」
このように、お粥を炊く際に粥杖で女性の尻をたたくと子宝に恵まれるという信仰もあり、大阪府東大阪市の枚岡神社では今でも1月15日には五穀豊穣を占う「粥占い」とともに粥杖で尻を叩き合う神事が続いているそうです。
今年の粥占いは豊作と出るのでしょうか?
>打たれじと用意して 常に後を心・・・
攻守の攻防が少なからず緊張感を生んで、その均衡が破れた時の解放感が楽しそうですね。
冷泉家の400年という番組を見たとき、意外と素朴な行事が多いのに驚きました。素朴であるが故の精神性の深さが感じられたものです。
攻守の攻防と言えば戦争がありますが、イスラエルとハマスの戦争も早く終結して貰いたいと思います。
投稿者 うさじい | 2009年1月16日 07:50
kameno様
小正月に小豆がゆ古式にしたがっていただくのも良いですね。
ササゲは煮くずれがなく使いやすい豆のように思います。自家製とは何よりですね。私などはさやに入った豆を見たことがありません。当方では夏にささげ餅を頂きます。塩々としたささげの味が美味です。小豆粥は小豆を使います。切腹しないように煮るのがコツだと言われますがなかなかうまくいきません。味で勝負です。粥杖で尻をたたくと子宝に恵まれる初めて知りました。嫁のおしりをねらっている姑を想像すると笑えますね!!
投稿者 ゼラニウム | 2009年1月16日 09:45
うさじい様
この日ばかりは無礼講ということで、さぞかし賑やかだったことでしょう、往時の様子が目に浮かびます。素朴な行事であっても当の本人たちは心から楽しんだのだと思います。
※イスラエルの戦争には本当に心が痛みます。
ゼラニウムさん
裏山ではサツマイモ畑の隣の畝で育てたのですが、うまく共存したくさん収穫することができました。
ちょっぴり贅沢ですが、究極の地産地消です。
ササゲ餅といのもいいですね、豆餅のように歯ごたえがあるのでしょうか。
投稿者 kameno | 2009年1月16日 11:03