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仙巌園鹿児島市吉野町9700-1
仙巌園は、薩摩藩主島津氏の別邸跡であり、磯庭園とも呼ばれています。
第19代島津光久により作られ、代々守られてきました。
ここから見る桜島の借景は素晴らしいの一言に尽きます。
幕末には、第28代当主島津斉彬がこの敷地の一部を使ってヨーロッパ式製鉄所やガラス工場などが置かれ、日本最初にガス灯が灯った場所でも知られています。
中でも目を引くのは150ポンド砲(復元)と、それを製造した反射炉の遺構です。
この大砲は、70?の弾丸を発射できる性能があり、口径28cm、砲身長4.56m、射程は実に3?で、薩英戦争の際に英国艦隊に対して大きな威力を発揮しました。
この反射炉はオランダの鋳造法の書物を参考に作られましたが、なかなか成功せず、苦労のあとが見られます。
ちょうど園内では、県菊花連盟の皆さんによる菊花展示が行われており、三色千輪咲き・大懸崖などの見事な菊が園内にあふれておりました。
ここにも廃仏毀釈の一端を見ることが出来ます。
明治2年、島津忠義の正室の葬儀を神式で行ったことがきっかけで薩摩藩内の寺院が一気に破壊されていきました。
島津家の菩提寺も例にもれず廃絶され、その代わりに鶴嶺神社が建立されました。
鶴嶺神社は仙巌園のすぐ横にあります。