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文化財のために、普段なかなか気軽に目にすることができない貞昌院の天神おみくじの版木を間近に見ることができる機会を設けました。
日時 2008年8月9日(土) 17:00-19:00
場所 貞昌院 (横浜市営地下鉄上永谷駅徒歩5分)
テーマ 「おみくじと江戸時代の印刷技術について」
「天神おみくじ」をひいて、実際に木版を和紙に印刷するということも考えています。
燈明皿や蠟燭の明かりのなかで、ワインやお酒を楽しめます。
※資料代実費と懇親会費実費を集めます。
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【お申し込み・お問合せ】
E-mail kameno@teishoin.net
Fax 045-843-8864
数年前、「川崎市民ミュージアム」で、企画展があり、貞昌院のおみくじを含む文化財を何点か展示のために貸し出しておりました。
●川崎市市民ミュージアム企画展●
「まじないと占い」(平成13年開催)
展示構成
■プロローグ(現代社会に私たちを取り巻く「まじない」の世界)---石切神社・占い店・神木と祈り釘・願物ほか
■願望を満たす-----財産や愛情の獲得など、福を呼ぶ「まじない」
■災難を除ける-----病気・火災・盗難除けなどの「まじない」
■未来を除く-------おみくじ・辻占・易・巫女などの託宣
■コラム展示(呪符の力)----お札・呪文・護符・磯手ぬぐい・背守り・セーマンドーマンなど
■エピローグ--------まじないと占いのはやり廃り・遊戯化・体験コーナー・吉凶占い
とても面白い企画展示でした。
展示内容も「ケセランパサラン」「呪いの藁人形」「予言獣」・・・・ここまで展示していいのか?と思わせる程徹底した内容でした。実際に使われた展示品からは、なんとも言えない生々しい「気迫」が伝わってきます。
現代社会では、まじないや占いなどの事象は非科学的であり、かつ、不合理であるとされます。
しかし、日々の暮らしの中では、神様仏様に願掛けをしたり、占いの結果に一喜一憂したりします。
それはなぜなのでしょうか。
人は生きていく上では、「幸せになりたい」という願望を持ちますし、不安や恐怖に直面することもあります。
そのような感情がある限り、まじないや占いは、どの時代にも必要とされるのでしょう。
ただし、まじないや占いは、人が豊かな生活を送るための手段であり、先人たちが作り上げた知識と経験の積み重ねであるということを念頭に置き、それらときちんと向き合って利用していくことが大切です。
けっしてまじないや占いに振り回されてはならないのです。
貞昌院から貸し出していた文化財の主なものは次の通りです。
これは貞昌院で処方していた家伝薬の効能書です。
家伝薬とは、寺社に代々秘伝として製法が伝わる薬です。
その由来は神仏のお告げ、旅の僧からの伝授、カッパなど想像上の生物からの伝授、各藩の秘薬が公許となったものなどがあります。
神仏の霊験と結びつくことにより、効能が信仰されておりました。
■日本三体永谷天満宮御神籤版木、御籤箪笥、御籤匣(江戸時代)
これは、永谷天満宮の別当であった貞昌院に伝わる江戸時代のおみくじです。
もともと、1から4までの籤を三度引いて占ったものと考えられ、4の3乗=64通りの組合せがあります。
天満宮六十四首歌占として、それぞれのおみくじに内容を表わした絵が描かれています。