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小松空港から国道8号線で永平寺へ向かう途中、加賀市に入ったあたりから、右手方向に巨大な観音像が見えてきます。
多少時間に余裕があったため、立ち寄ることにしました。
・・・・・・・・・ところが、目標物は見えるのですが、案内看板が見当たらない。
苦労しながらようやく入口らしき場所に辿りつきました。
「歓迎・ユートピア加賀の郷」と書かれています。
しかし、入口ゲートはさび付いており、そのまま通過できるようになっていました。
駐車場も閑散としております。
遊園地、パットゴルフ場、加賀寺、博物館、美術館、世界の彫刻展という案内看板がありますが、一見して機能していないことが分かります。
後ほど、調べて分かりましたが、かつて巨大な観音像を中心とした「ユートピア加賀の郷」というテーマパークがあったのですが、母体となる会社(関西土地建物)の経営が行き詰ってしまったため閉園となってしまったようです。
かつての姿はこちらで見ることができます。
加賀観音温泉・・・「ユートピア加賀の郷」にある温泉です。 高さ73mの金色に輝く「大観音像」がシンボルの「大観音加賀寺」の周辺に広がるレジャーランドで、境内には金色堂や瑠璃光殿、周りに温泉施設や美術博物館などがあります。 温泉施設は600坪と広々とした大ジャングル風呂が名物。 子供が喜ぶ遊水施設「ユートピアランド」やパットゴルフ場が備わります。 周辺ではフルーツ狩りも人気です。
ホテルのうち大部分は閉鎖されておりましたが、カラオケ施設と温泉部分は営業を続けているようです。
そして、宗教施設(観音像、本堂、三十三間堂、瑠璃光殿、梵鐘仏堂など)は、三論宗別格本山豊星寺に引き取られ、宗教法人格は存続しているようです。
なお、三論宗は、中国隋代に吉蔵が大成し、慧灌により625年に日本に伝えられた南都六宗の1つです。
龍樹の中論・十二門論、その弟子提婆の百論の三論を基盤の経典とする論宗です。
廃業となっているホテル設備の脇を進んでいくと、拝観の入口ゲートに突き当たります。
昼間ですが、拝観時間終了の看板が放置されていました。
誰も居らず、ゲートは開きっぱなしです。
ようやく高さ73mの大観音像に辿りつきました。
その巨大さを改めて実感します。
観音様の足元。
残念ながら草ぼうぼうの状態でした。
伽藍は閉鎖されており、中に入ることが出来ませんでした。
バブルの時期には多くのテーマパークが作られましたが、その多くは入場者の低迷に苦しんでいるようです。
宗教施設が観光の目玉として作られ、このような形となってしまっていることに、何か複雑な思いがします。
そのうち、「北陸廃物紀行」さんのサイトをご紹介します。
http://kanazawa.cool.ne.jp/discoverjunk2/ruins/Otherstop/kagakannon/index.htm
まだ、開園していた頃行った事があります。富山時代の教区の旅行で行ったのですが、その頃から入園者は少なかったようです。
お姿の美しくない巨大なキンキラキンの仏様風な物は、グロテスクなだけですね。
その点高崎の白衣観音様は、今時の派手さは無いものの美しい姿が目を引きます。
投稿者 usagi | 2006年7月23日 08:32
閉園前に行かれたのですね。
併設されている遊園地の方は無残な姿になってしまっています。
そのあたりは、その2で触れたいと思います。
投稿者 kameno | 2006年7月23日 18:29