三陸鉄道被災レール

今日、三陸鉄道株式会社 総務部様より被災レールが届きました。
三陸鉄道は、北リアス線(宮古~久慈間)と南リアス線(盛~釜石間)全長108kmの大部分が大きな被害を受け、71kmは現在も不通となっています。

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このレールは、被害を受けた区間のうち、「盛-陸前赤崎」間の田茂山踏切(盛起点750m)付近に敷設されていたレールです。

それを、三陸鉄道の職員さんたちが職務の合間に このようにして作り上げこのように梱包されて 届けられたものです。


三陸鉄道の復旧に向けて
東日本大震災以降、当社は国土交通省、岩手県、沿線市町村はもとより、鉄道事業者、全国のゆかりの方々など多くの皆様から様々なご支援・ご協力をいただきました。この場を借りて、厚くお礼申し上げます。
このたび、岩手県の9月補正予算において、三陸鉄道の復旧経費の一部を措置していただきました。また、国においても現在臨時国会に提案されている第三次補正予算に、復旧経費を盛り込んでおられると伺っております。三陸鉄道の復旧のため、ご尽力をいただいております関係者の皆様に深く感謝申し上げます。
こうした状況に鑑み、さる11月3日に復旧工事に着手しました。復旧工事は、平成26年4月までに全線で運行再開することを目標に実施します。まず来年4月までに北リアス線久慈・田野畑駅間で運行再開を目指します。同時期に全線で運行を再開すると伺っておりますJR八戸線と結ばれることにより、県内外から観光客をはじめとする多くの皆様においでいただけるものと期待しています。
なお、復旧工事の施工に当たっては、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構の全面的なご協力をいただきます。このことにより、工事が安全かつ確実に実施されるものと確信しております。
当社の使命は、地域住民の皆様の生活の足となること、そして三陸沿岸地域の産業振興や地域の活性化に貢献することです。私たちは、被災地の復興のシンボルとなるよう、そして県内外から多くのお客様をお迎えして地域振興に貢献できるよう、社員一丸となって努めてまいります。
どうぞこれからも変わらぬご理解、ご支援をお願いします。
平成23年11月
三陸鉄道株式会社 代表取締役社長 望月正彦


海水に浸かったからでしょうか、全体的に赤錆が生じていますが、そのままの姿で切り取られ、丁寧に作成された台座の上に据えられています。
三陸鉄道の復旧復興を願う多くの人たちの心がこめられた重みのあるレールです。


このレールは、昨年8月に「復興祈願レール」として販売したところ、県内外からのインターネット、電話での注文が殺到し、3-5万円という値段にもかかわらず、一夜で200個を完売したというものです。
次回販売への問い合わせが多く、その要望に応える形で現在第2弾が発売中になっています。
詳細はこの文末の関連リンクをご参照ください。

鐘楼堂に設置している京急大師線のレールと並べてみました。

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断面の比較。
下が三陸鉄道です。
切り口にも赤錆が見えていますが、津波の被害を受けた地からのレールということをよく物語っています。

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三陸鉄道被災レールは、貞昌院廊下、本堂入口手前に展示していきます。
貞昌院にお参りの際は、是非京急大師線のレールと併せてご覧ください。

 

2014年春の全面復旧をめざし頑張っている三陸鉄道をはじめ、被災地の鉄道が1日も早く復旧することを心より応援したいと思います。

 


■関連リンク

三陸鉄道、津波被災のレールを販売(三陸鉄道オンラインショップ)
投稿者: kameno 日時: 2012年1月 9日 19:42

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