液状化現象の危険に備える

東日本大震災では、地震の揺れによって発生する「液状化現象」のために、地中から土砂が噴き出し、地盤の沈降により建物が傾いてしまったり、道路に亀裂が走り段差が生じるなど、過去最大規模の甚大な被害となりました。
地盤工学会の第一次調査速報では、液状化の被害が東京都湾岸部(お台場付近から千葉市)、埼玉県久喜市、千葉県我孫子市、印西市、茨城県潮来市、鹿島市などに及んでいることが判ります
特に埋立地や川や湖沼沿いの地域に被害の分布が見られることが特徴です。
また、ガス、水道、下水道などのライフラインは地下に埋設されておりますので、液状化現象が発生した地域では断水やガス、下水道の不通が続き、長期に亘り生活支障が生じました。

 

液状化現象は、埋立地や川や湖沼沿いの地域に被害の分布が見られます。
ということは、その場所の過去の歴史を知ることによって、液状化現象の危険度をある程度予め知ることができるということです。

いくつか、自衛策を纏めてみました。

 

■自分の住んでいる場所の危険度を知る

国や地方自治体では、ハザードマップを作成しています。
例えば、横浜市消防局のサイトでは、様々な想定地震による液状化の危険度を予測して公表しています。

南関東地震 東海地震 横浜市直下型
(左図)関東大震災の再来型である「南関東地震」
(中図)地震発生の切迫性が高い「東海地震」
(右図)市域直下を震源とする「横浜市直下の地震」

危険度マップを参考に、自分の住んでいる地域がどれだけの危険度があるかを把握しておくことは大切でしょう。

 

■自分の住んでいる場所が、過去どのような場所であったかを知る

地図で過去に遡って調べていくと、どのような場所であったかがわかります。
特に、過去に川であったり、水田、池、沼、海岸などであった場所を埋立てたり、谷を埋めて盛土をして造成をした場所は危険性が高いといえます。
また、地盤が砂のように透水性が高かったり、地下水位が高い場所も危険性が高くなります。
例えば、歴史に学ぶ港南台の会勉強会では、昭和30年代後半に大規模に開発された港南台の開発について、過去の地図や写真を元に学びました。
なだらかで一様な平面となっている住宅地も、50年ほど前は山や谷戸、川のある場所でした。それを切土したり盛土したりして平らにしているのです。
自分の住んでいる場所が、谷戸を埋立てて出来た土地であることを初めて知った方もいらっしゃいました。
自分の場所がどのような場所であったのかを知ることは、防災の意味でも大切なことです。

 

■危険度の高い場所では、地盤を強くし、発生を抑える対策を取る

危険度の高い場所でも、適切な対策を取ることによって、危険度を下げることができます。
最も有効な方法は、地盤改良です。
東京ディズニーランドでは、テーマパーク内では液状化現象が発生せず、建物に被害はありませんでした。
この理由として、「サンドコンパクション・パイル工法」や「ドレーンパイプ工法」などの地盤改良が行われていて、液状化現象の発生を防いだことが功を奏したと考えられています。
以前、ブログ記事で紹介した、羽田空港拡張工事における地盤改良工法も、ドレーンパイプ工法の一種です。

とはいっても、一般住宅で取ることのできる対策は、経済的な側面から言って限定的ですから、安く、効率的な方法を選択する必要があります。
危険度の高そうな場所にこれから建物を建てる場合には、地面から2m程度の深さまで地盤を締固めたり、液状化しにくい土に置き換えることが有効です。
また、家の形を地震に対して強い形(矩形など)にすることも重要です。
既に家が建ってしまった場合には、水抜き管(多数の小さい穴があいているパイプ)などを等間隔で地盤中に埋め込む「ドレーンパイプ工法」が被害軽減策の一つとして有効と考えられます。
地震の揺れによって行き場を失った土中の水分を素早く地表に排出させることが、被害軽減のためのポイントとなります。

■最後に

今日のブログ記事では、液状化現象とその対策について考えてみました。
液状化現象は、発生する危険が高い場所と、ほとんど発生の恐れが無い場所というようにはっきり分かれます。
また、液状化対策に限らず、どのような災害対策も、絶対確実、万能ということはありえません。
費用対効果を充分に検討した上で、どの程度費用をかけて、どの程度リスクを軽減するのかをよくよく考えていくことが必要でしょう。
いずれにしても、災害を軽減するための予備知識を持っておくことは大切です。


■関連リンク

横浜市民地震防災情報 「わいわい防災マップ」

投稿者: kameno 日時: May 4, 2011 12:27 AM

コメント: 液状化現象の危険に備える

島根大学の客員教授である久保田邦親博士らが境界潤滑(機械工学における摩擦の中心的モード)の原理をついに解明。名称は炭素結晶の競合モデル/CCSCモデル「通称、ナノダイヤモンド理論」は開発合金Xの高面圧摺動特性を説明できるだけでなく、その他の境界潤滑現象(機械工学における中心的摩擦現象)にかかわる広い説明が可能な本質的理論で、更なる機械の高性能化に展望が開かれたとする識者もある。幅広い分野に応用でき今後48Vハイブリッドエンジンのコンパクト化(ピストンピンなど)の開発指針となってゆくことも期待されている。

投稿者 地球環境直球勝負(GIC結晶) | August 12, 2017 4:41 PM

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