数値地図5mメッシュデータ

まずは、港南区永野地区の俯瞰図を、数値地図5mメッシュを使ってカシミールで描画してみました。

20100626-08

これまでに作成した俯瞰図に比べて格段に精密に仕上げることができるようになりました。

今回の俯瞰図は、国土地理院から国土を詳細に測量した数値地図5mメッシュデータを使っています。
これはどういうものかというと

 

■数値地図5mメッシュ(標高)

  • 航空レーザ測量によって直接計測したデータから、建物及び橋等の人工構造物、樹木等の植生をフィルタリング処理により除去し、5m間隔に標高を内挿補間して求めた数値標高モデルデータです。 
  • 1メッシュは、5m×5mです。
  • 標高データは、1メッシュの中心の値を記録しています。
  • 標高データの単位は、10cm単位で記録されています。

というものです。
これを簡単に図で説明すると次のようになります。

20100626-01

このように縦横5mごとに標高10cm単位で標高データが測定されています。

データは膨大な数になりますから、もちろん測量士が現地に赴いて逐一測量しているわけではなく、飛行機から一気に測量しています。 建物、構造物、樹木の高さを除外するなど、ものすごい技術ですね。

航空レーザ測量
航空機から、地上に向けてレーザを照射し、地上から反射してくるレーザとの時間差により、航空機と地上との距離を計算します。同時に、GPS測量により航空機の正確な位置を常時計測し、また、IMU(Inertial Measurment Unit 慣性計測装置)によって航空機の3軸の姿勢及び加速度を記録します。これらのデータを解析することにより地表面の三次元情報(位置及び高さ)を取得する方法です。 (国土地理院のサイトの説明より)

 

さっそく数値地図5mメッシュ(標高)データをカシミール3Dに組み込んでみました。

20100626-02

道路の線もはっきりと浮き彫りになっています。
これが地形データだけで表現されているのです。
なお、武相国境線を黒で入れてみました。

 

さらに、Google Earthに組込むこともできます。

既に「5mメッシュ(標高)」から 陰影段彩図と等高線を作成してGoogle Earthに組合わせることを試みている方がいらっしゃいました。
東京23区、横浜、さいたまのエリアを詳細に見ることができます。

「東京地形地図」のサイトで"on the Google Earth"をクリックすると、Google Earthがインストールされていれば、自動的に起動します。
是非試してみてください。オススメ!

 

20100626-03
東京都心付近を表示すると↑こんな感じになります。
山の手エリアとゼロメートル地帯がはっきりと見て取れます。 山の手は起伏に富んでいますね。多摩川沿いの段丘もよく判ります。

20100626-07 
横浜はこのようになります。
日野川大岡川水系、永谷川柏尾川水系・・・川が地形を形づくる様子がよく判ります。

20100626-04 
↑こちらは港南区・打越付近から西を鳥瞰したものです。
笹下城の付近に環状2号線が通り、こうなんひまわりトンネルを抜ける様子が見えます。
こうしてみると、山を大胆に削って街を形成しているということが明確に判ります。 

(丸山台の)造成について、当丸山地区は昭和42年頃より、京浜急行本社(品川)より上永谷地区の宅造についての申し出があり、その後何回となく交渉を重ね、昭和46年11月に、地権者132名、借地権者15名合計147名による港南区丸山地区土地区画整理組合が発足し、合意に至る。その後、色々の調査が進められ昭和49年3月に造成が開始された。工事は、毎日造成敷地内をブルドーザー約10数台が爆音と砂埃を立てながら、残土の2/3は、土を削ったり、移動したり踏み固めたりを繰り返し、余った残土1/3は、金沢の海を埋め立てた、現在の鳥浜町(金沢工業団地)埋め立てに運んだ。埋め立てに運んだダンプの総数、なんと 42,121台に及んだ。 (丸山台自治会のサイトより一部引用)



20100626-05 20100626-06
上永谷駅周辺の俯瞰です。
中央やや下に見える切通しは環状2号線の永作付近です。
昭和49年より造成工事が始まり、丸山・天神山が削られて丸山台の住宅地となっています。
右に、丸山台造成直前、昭和50年の航空写真を並べてみました。

地形図を詳細にみていくと様々な発見があります。
このようなデータが公開され、手軽に、しかも無償で活用できるということは有難いことだと思います。

投稿者: kameno 日時: June 26, 2010 1:54 AM

コメント: 数値地図5mメッシュデータ

亀野さん、こんばんは
これは凄い事です!いつもながら、細かい作業を丹念に積み重ねたご努力に敬服致します。確かに判り易いです。私達の住む地域・街は昭和30年から50年に掛けての大規模な宅地造成によって、すっかり、地形が変わってしまっています。ありがとうございました。
次の発表を楽しみにしています。

投稿者 ちのしんいち | June 26, 2010 8:47 PM

ちの様
今、丁度資料を作成していまして、そのためにデータを集めています。
また成果として纏まりましたらお知らせいたします。
来週はよろしくお願いします。
またきっと新しい発見がありそうで、楽しみにしております。

投稿者 kameno | June 27, 2010 4:33 AM

平成18年に「東京都区部」の1/2.5万デジタル標高地形図(実にリアルに微高地が判りますね!タモリが名付けた銀座の前島坂もくっきり判ります)が販売されたのは知っていたのですが、横浜地区のデータが有った事は知りませんでした。当時は印刷図とデータを別々に販売(かなりの高額で)していたのですが、無料でダウンロードで使用できるのですか?
これは吉報ですね!それもカシミールで閲覧できるとはすばらしいです。一度方法などご伝授していただければと思っております。その際はどうぞよろしくお願いいたします。

投稿者 ハマちゃん | June 27, 2010 5:58 PM

ハマちゃんさま
坂好きにはたまらないデータだと思います。
銀座の並木通りが尾根筋に造られたこともよくわかります。
標高差10センチ単位の精度ということは、アスファルト舗装の厚みや歩車道の段差さえもわかるということです。凄い精度ですね。
さて、現在発売されているデータは「埼玉東南部」「東京都区部」「横浜及川崎」「濃尾平野」「京都及大阪」「高知」「福岡」「宮崎」「柏崎」「飯綱」「新潟」「仙台」「江戸川周辺」ということで、どれも7500円で生データを入手できます。
データの活用法について興味ある方がいらっしゃるなら、その実践活用の方法を講座として行なっても良いかもしれませんね。

投稿者 kameno | June 28, 2010 8:56 AM

コメントを投稿