2つのビックプロジェクト

今月28・29日 東京における2つのビックプロジェクトが相次いで「区切り」を迎えました。

ちょうど会議のため近くへ出かける用事がありましたので、早速この2つ現場を目の当たりにしてきました。
どちらも日本の土木技術の粋を結集して建設が進められています。


■その1

建設中の東京スカイツリーが、ついに東京タワーの高さ333mを超え、日本一の建築物となりました。
3月29日午前10時に 328mから10メートルの部材1ブロック(左下写真の頂上にある部材)が積上げられ、338mに!

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何人もの人が338メートルの表示看板をカメラに収め、東京スカイツリーを見上げていました。


来年末の完成時には634mとなる予定です。



■その2
3月28日、首都高速3号渋谷線と4号新宿線を結ぶ中央環状新宿線(4.3km)と大橋ジャンクションが開通しました。

これで池袋から渋谷まで山手通りの地下を貫く大動脈が繋がったことになります。
今回開通区間は総工費約6000億円のビックプロジェクトです。


会議の帰りに新宿方面から大橋ジャンクションを登り、3号渋谷線下り方面に入るまでの動画を固定カメラで撮影してみました。

大橋ジャンクションは地上約35m・地下約36mの高低差約71mを結ぶ一周約400mの4層構造となっています。
このような複雑な構造の道路を、安全に、スムーズに走行できるように様々な工夫がされていることが判ります。

この工事では直径約13m、重さ約2,000tの巨大シールドマシンを地下30mの立抗内で180度転回し、上下線を一気に堀り上げたり、2つのシールドトンネル間を非掘削で結ぶという最先端の技術が開発されました。
改めて工事関係者に敬意を表します。

 

(株)首都高速道路作成の3Dシミュレーションを観ると、大橋ジャンクションの概要が良くわかります。


「首都高速道路 大橋JCT 走行支援策 VRデータ」(首都高速道路 株式会社)


3年後には中央環状がさらに大井まで延長され、横羽線へと結ばれる予定です。


■関連ブログ記事
東京スカイツリー174m

投稿者: kameno 日時: 2010年3月30日 04:18

コメント: 2つのビックプロジェクト

Kameno先生

ご無沙汰しております。

この種の都市開発に関しては、Kameno先生の場合特に想い入れが深いのではないでしょうか?(笑)

因みに、大橋JCTはやはり西新宿JCTと同じで都心環状線には向かえない構造なのでしょうか?

いや、以前痛い失敗をしているので......(汗)

よくよく考えれば分かることだったのですがね(笑)

投稿者 叢林@Net | 2010年4月 1日 00:30

叢林@Netさま
山手通りの大深度高速道路計画審議会は20年前から行なわれていましたので、それが実現されたことは感慨深いものがあります。
大橋JCTは東名方面、都心環状線方面どちらへも行くことができます!
http://www.c2info.jp/guide-detail.php?guide=1

投稿者 kameno | 2010年4月 1日 23:15

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