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7月26日は貞昌院大施餓鬼会法要の日となっております。
本年は日曜日となり、久し振りの好天にも恵まれ、例年以上の参列をいただきました。
お疲れ様でした。
以下、報告記事です。
■午後2時『ハープとシンセサイザーの調べ』演奏会
施餓鬼法要の前には、檀家さんとともに、精霊棚にお招きしている有縁無縁の諸精霊、ご先祖様を偲び共に楽しむことができる演奏会を開催しております。
今年は
⇒観音様胎内での演奏会
⇒歴史カフェ-義烈空挺隊と特殊攻撃隊
⇒東京大空襲の日に
といったご縁から、東京大空襲を主題とした演奏活動をされているハープデュオの八木さんご夫妻(KANON)にお越し戴き、演奏をいただきました。
貞昌院本堂室中(本堂奥の間)には、永谷の地から戦地に赴き、命を落とされた方々の遺影が掲げられております。
戦時中、横浜大空襲の被害を直接受けることはありませんでしたが、永谷の地は疎開地として多くの方々を受け入れておりました。
お寺にも多くの方々が身を寄せ合って生活をしておりました。
終戦から64年経過し、戦争の記憶は次第に失われつつあります。
けれども、決して戦争の体験は忘れ去ってはならないでしょう。
演奏会プログラム
1.自然讃歌(オリジナル)
2.寒い夜に(オリジナル)
3.さくらさくら(日本古謡)
4.荒城の月(滝廉太郎)
5.ハープのお話し
6.スカボロフェアー
7.引き潮
8.ケルトメドレー
9.祈り光へ(オリジナル)
10.夏の思い出、ふるさと
最後の「夏の思い出」「ふるさと」は参列の皆で歌いました。
義烈空挺隊と特殊攻撃隊の歴史カフェの日に学んだことは、特攻隊の若者たちが出撃前の夜、皆で歌ったのは軍歌も君が代でもなく、「兎追いし かの山・・・」故郷(ふるさと)だったそうです。
戦地で絶命された多くの方々も、きっと同じような思いだったことでしょう。
「志をはたして いつの日にか帰らん」
彼らには帰る場所がありませんでした。
精霊棚を設け、御霊を迎える準備を整えたこの日、せめて多くの供物でお腹を満たし、やわらかいハープの音で楽しんでくださればと思います。
午後3時より 大施餓鬼会法要
【差定】(式次第)
殿鐘三会・七下鐘導師上殿・上香普同三拝・本尊上供(般若心経)・回向・普同三拝(転班・住持南面)・鼓ハツ三通・拈香法語・大悲呪・甘露門・五如来焼香・修証義(参詣者焼香)・回向・鼓ハツ三通・散堂
今日は久し振りの晴天となりました。
時折堂内を通り抜ける風が実に涼しく感じました。
例年そうなのですが、法要には、随喜御寺院様、世話人の皆さまをはじめ、多方面からの関係の方々にお力添えを賜りました。心より感謝申しあげます。