多摩の名刹を訪ねる旅(4)

■臨済宗南禅寺派 兜卒山伝法院 広園寺 


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創建は康応元年(1389)と伝えられています。
かつては十数万坪の寺域と十の塔頭がありました。
天正年間の豊臣秀吉による小田原攻めにより八王子城と共に焼失しました。
(翌年、徳川家康から15石の朱印状を得て再興)
元禄年間には、火災により山門以外の伽藍を消失してしまいます。
従って江戸初期の山門を除きそれ以外の建物は18世紀以降に再建されたものです。

それでも、八王子の市街地にあって広大な寺域を有する堂々たる雰囲気を現代に伝えています。
総門?山門?仏殿?法堂が一直線に並ぶ伽藍配置です。


総門 一重切妻造。
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山門 二重門、入母屋造。
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仏殿 寄棟造。
前門を開けていただきました。
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雪が残る境内は趣があって良いですね。
特に質素簡潔な禅寺の雰囲気にはよく合います。
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本堂の前には見性桜と呼ばれる枝垂桜があります。
桜の季節はさぞかし見事でしょうね。

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夕暮れ間際の時間帯の訪問にも関わらず、ゆっくりと拝観させていただきました。
心遣いに感謝申しあげます。

これで一日研修の全行程が終了となりました。



余談ですが、昼食は拝島の石川酒造株式会社にて蕎麦をいただきました。
とても趣のある素敵な酒蔵です。

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投稿者: kameno 日時: 2008年2月 8日 18:29

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