炉の正午茶事

貞昌院茶室・如是庵で炉正午の茶事が行われました。
炉・正午の茶事は、茶事の基準であり、正式なものです。
正午から約4時間かけて、懐石とともに濃茶と薄茶で客をおもてなしします。


入来
客は寄付(今回は客殿の和室)にて到着帳に記帳、亭主の案内を待ちます。

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外露地から庭中で亭主の迎え付けへ
(茶事に先立ち、茶室前の竹垣を青竹に替え、和室の畳替えが行われました)

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初座⇒席入り⇒炭点前

蹲踞で手と口をきよめ、躙口から茶席に入ります。
拝見をおわって着座、炉の炭をつぎ、香を炉に焚きます。

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懐石

炉正午の茶事 献立

向付
 真鯛細作り 二杯酢かけ
 菊 防風 山葵

汁 
 胡桃豆腐 白味噌仕立て 辛子

煮物
 蟹真蒸 清し汁仕立て
 ほうれん草 柚子

焼物
 鰆味噌漬

強肴
 白和え いんげん 薇 人参

進め鉢
 里芋 絹さや 紅葉麩 昆布巻き 焚き合わせ

吸物
 梅 針生姜

八寸
 畳鰯 銀杏

香の物
 沢庵 柴漬 白菜

料理の写真はこちらにもございます

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湯桶
ご飯を焦がし、塩を少し加え、湯を注ぎ湯漬けにします。
湯漬けは禅の応量器での作法に通じる部分があり、まず湯漬けを食べ、湯で椀と向付けをゆすいで湯をいただきます。

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中立ち⇒後座

濃茶

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薄茶

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茶事が終わり、宗匠を囲んで

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投稿者: kameno 日時: 2007年10月26日 13:17

コメント: 炉の正午茶事

先日リハーサルされていた正午のお茶事26日が本番だったんですね!!みなさん楽しんでいらっしゃいますね。手作りの懐石すばらしいですね。湯斗と香の物でお茶碗を清めるところなど、ほんとうに応量器の作法と似ていますね。やはり禅から来ているのでしょうね。露地のお手入れ、青竹、畳替え素晴らしいですね。亭主は大変ですね。お客様はさぞかし満足してお帰りになったことでしょうね。もてなしの心が伝わってきます。

投稿者 ゼラニウム | 2007年10月30日 21:17

ゼラニウムさん
まさに一期一会のこころですね。
楽しんで行うということ・・・逆に言えば楽しまないとできないのでしょうね。
一つ一つの動作も無駄がないし、理由もあるというところが素晴らしいです。

投稿者 kameno | 2007年10月31日 00:11

千家の 茶道が脈々と 学び継がれ
楽しまれ 素晴らしい 環境の中で
息づいて いますね
緊張と 折り目正しさと 豊かさが こぼれて来るようです
素晴らしい スナップの数々 ありがとう ございます

投稿者 勝手の手伝い | 2007年11月 2日 21:10

勝手の手伝いさん
コメントありがとうございます。
伝統を受嗣ぐ「人」がいるからこそ伝わっていくのですね。
伝統は大事にして行きたいものです。

投稿者 kameno | 2007年11月 3日 07:23

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