6月初旬から、ニコニコ動画を含むKADOKAWAグループのシステムが停止しています。
その原因は、6月8日未明からはじまった﹁ランサムウェアを含む大規模なサイバー攻撃﹂とのことです。
6月8日午前3時30分頃には、﹁ニコニコ﹂﹁N予備校﹂を含むウェブサービス全般で正常に利用できない不具合が発生し調査したところ、同日午前8時頃にランサムウェアを含むサイバー攻撃が確認されたとのことです。
ということは、5時間近くはランサムウェアを含むサイバー攻撃の対策がとれていなかったという事で、かなりのシステムやファイルが暗号化されてしまっているのではないかと危惧します。
KADOKAWAグループ企業のデータセンターでは、攻撃が社内ネットワークにも及んでおり、6月9日に警察へ連絡および外部専門機関へ打診するとともに、ドワンゴでは歌舞伎座タワー内のオフィスを閉鎖。6月12日には、関東財務局︵金融庁︶に障害発生を報告しています。
サイバー攻撃は、その後も繰り返し行われ、遠隔でプライベートクラウド内のサーバーをシャットダウンした後も、第三者がさらに遠隔からサーバーを起動させて感染拡大を図るといった行動が続いたとのことです。
■これまでの経緯︵公式プレスリリースより引用︶
2024年6月8日
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- 「ニコニコ」のサービス全般で正常に利用できない不具合および社内システムの一部に障害が発生したため、調査を開始
- 障害の原因がランサムウェアによる暗号化であることを確認。「ニコニコ」のサービス全般および社内業務システムの一部を利用停止しサーバーをシャットダウン
- 対策本部を設置
- 第一報「ニコニコサービスが利用できない状況について」公表
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2024年6月9日
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- 警察へ連絡および外部専門機関へ打診
- 歌舞伎座オフィスを閉鎖
- KADOKAWAより「KADOKAWAグループの複数ウェブサイトにおける障害の発生について」公表
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2024年6月10日
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- 個人情報保護委員会に報告(初報)
- 第二報「ニコニコサービスが利用できない状況について」公表
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2024年6月12日
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2024年6月14日
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- 「当社サービスへのサイバー攻撃に関するご報告とお詫び 」公表
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それにしても、何百ものシステムが連携して動作するサービスの復旧には、封鎖したサーバーの中身を1つずつ確認して、無事なデータを救出し、救出したデータを使って安全な環境下でシステムを再構築するといった気の遠くなるような作業を要します。
既に、10日ほど経過していますが、復旧には少なくとも1か月以上かかる見込みということで、どれだけのデータが救出され、安全に再構築できるのでしょうか。
時間がかかっても良いので、何としても安全なシステムを構築いただきたいところです。
心より応援致します。