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2024年2月22日
2024年2月22日、東京株式市場の日経平均株価がバブル期︵1989年12月29日︶につけた史上最高値﹁3万8915円﹂を更新しました。
実に34年ぶり。
私も大学を卒業し、就職した時期がバブルの再絶頂期でしたので、当時のことを明確に覚えています。
バブルが弾け、日本は﹁失われた30年﹂と称される景気の低迷期を迎えます。
バブル絶頂期には、景気がこれほど長期的に低迷するなどとは世の中の誰もが思いもせず・・・
バブル崩壊した後は、株価は7000円までズルズルと下落。もう二度と株価が戻ることは無いのではないかと考えた方も多かったのではないかと思います。
明中に当って暗あり、暗相をもって遇うことなかれ
暗中に当って明あり、明相をもって覩ることなかれ
明暗おのおの相対して、比するに前後の歩みのごとし
︵参同契︶
株価の推移を、Yahoo!ニュースのグラフに追記して、作成してみました。
︵讀賣新聞のグラフを元にkameno加筆︶
日経平均株価が高値を更新した今日は、特にアメリカの大手半導体企業︵NVIDIA =エヌビディアなど︶の先月までの3か月間の決算の好調さを背景に、東京市場で買い注文が膨らんだことが要因とされています。
結果、午後の取引開始直後に昨日より700円を超え、1989年12月29日につけた取り引き時間中の史上最高値、3万8957円44銭を更新しました。
さらに株価は3万9156円97銭まで上昇しています。
日経平均株価は34年前の水準にもどりましたが、当時と今ではだいぶ状況が変わっています。
日本のGDPは中国、ドイツに抜かれ、4位へ。まもなくインドにも抜かれそうです。
また、34年前の株式時価総額では、日本の企業が世界を席巻していました。
︵世界1位 NTT、2位 日本興業銀行、3位 住友銀行、4位 富士銀行、5位 第一勧業銀行、6位 IBM、7位 三菱銀行、8位 エクソン、9位 東京電力、10位 ロイヤル・ダッチ・シェル)
それが、今年は上位10位に日本企業はありません。
また、34年前と一番の大きな違いは地価であると感じます。
バブル絶頂期には、土地は無限に上昇するような錯覚に陥るほど、異常な上昇を続けていました。
バブル期を経験したこともあり、今の日本では、ゆるやかな地価上昇はあるものの、バブル期には遠く及ばない冷静な値動きが続いています。
日経平均株価は上昇し過去最高点に達しましたが、私たちの暮らしが豊かになったかといえば、豊かさを実感している方はそれほど多く無いはずです。
百尺竿頭に一歩を進む
これからの課題は、その豊かさをどのように取り戻していくかでしょう。
今後の動向を注視したいところです。