« 除夜の鐘のお知らせ |
最新記事
| 令和5年元旦の光景 »
2023年1月 1日
新しい年を迎えました。
朝は雲一つない快晴となり、境内裏山から霊峰富士をくっきりと望むことができました。
昨年を振り返りますと、信じられないような大きな戦争や紛争が起きてしまった年でした。
まずは、惨禍に巻き込まれ、混乱に陥れられ、平穏な生活を奪われた人びとに平穏が訪れますように願います。
また、ここ数年新型コロナウィルス感染症により様々な活動が制限され、伝統行事においても中止や変更を余儀なくされています。
さらに、昨年は社会における宗教、信仰のあり方について、大いに論議された年でもありました。
禅宗の一派である曹洞宗は、お釈迦さまの み教えと、道元禅師、瑩山禅師のお示しを依りどころとして寛容に満ちた社会を築くべく、すべての生きとし生けるものにまごころをもって接するという精神を持っています。
このような困難に満ち溢れた時代だからこそ、両祖さまのみ教えに遵い、檀信徒や地域といった従前の結びつきはもとより、それを越えた人びととの繋がりを大切にしていくことが大切であると感じます。
いつの時代にも次から次へと困難や問題が生じておりますが、祖師様方が、新年に開く老梅樹の梅の花に仏道修行の精進の姿を重ね見て好まれたように、一歩一歩着実に精進したいと思います。
本年が皆さまにとりまして幸多き年となりますよう祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。
令和5年元旦 貞昌院住職 亀野哲也合掌
曹洞宗管長猊下の年頭のあいさつはこちらからご覧いただけます。
令和5年 年頭の挨拶﹁手を把って共に行く-把手共行︵はしゅきょうこう︶﹂ 曹洞宗管長 石附周行猊下
https://www.sotozen-net.or.jp/syumucyo/20230101_1.html