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2016年7月28日
7月22日に日本で﹁ポケモンGO﹂が配信されてからダウンロードして遊ぶ人が爆発的に増え、社会現象となりました。
それに伴い、神社仏閣などでは﹁ポケモンGO﹂禁止を表明するところも出ています。
貞昌院では﹁ポケモンGO﹂について、基本的なルール︵下図参照︶さえ守っていただければ禁止をすることはありません。
むしろ、FreeのWifiを用意しておりますので、アプリを楽しんでいただければと考えています。
その理由をいくつか挙げてみます。
■位置情報を利用したアプリは﹁ポケモンGO﹂だけではないので﹁ポケモンGO﹂だけを禁止するのは筋が通らない
﹁ポケモンGO﹂は異例ともいえるほど爆発的にユーザー数が増えたため、寺や神社、公園、石碑などのうち特定の場所に人が集まり社会現象となりました。
しかし、元々これらの場所は数年前から ﹁イングレス(ingress:簡単に言うと青と緑の陣取りゲーム︶﹂ のポータルとして設置されていたものであり、 ﹁ポケモンGO﹂は、﹁ingress﹂で使われているポータル︵陣地目標︶をポケストップに流用しています。
﹁ingress﹂ は人気のあるアプリですので、ユーザーは数年前からそれなりに居たのです。もちろん、今でも人気のアプリです。
歩きスマホということであればtwitter や facebook 、Lineなども歩きスマホの原因になります。
また、位置情報を利用したアプリはほかにも数えきれないほどあり、ナビゲーションのように目的地まで案内してくれるアプリや神社仏閣の巡礼参拝を補助するアプリすらあります。
これまではユーザー悪の論調で、携帯電話事業者もアプリ開発業者も批判されてこななかったのに、﹁ポケモンGO﹂だけがアプリ、もしくはアプリ開発業者業者や任天堂が悪であるという論調も論点がずれていると言わざるを得ません。
仮に﹁ポケモンGO﹂を禁止するのであれば、スマートフォンの使用をすべて禁止しないと筋が通りません。
■爆発的なブームはそれほど長く続かない。
ブームに乗って﹁ポケモンGO﹂をダウンロードした人の大半は一週間程度で脱落すると思います。
ガチでやり込む層は、遠からず精々10分の1程度かそれ以下になることでしょう。
また、﹁ポケモンGO﹂は、初期の段階ではひたすらポケモンを集めることになりますが、ある程度経過すると歩き回ってタマゴを育てたりする﹁歩きゲーム﹂に性格が変わります。
したがって、現在顕在化している問題点は急速に鎮静化していくと思われます。
■﹁ポケモンGO﹂は、画面を見ながら歩かなくもプレイできる
画面を見ながら歩くという遊び方は正しくありません。
次のポケストップの場所を確認したら、スマホを握ったまま画面を見ないでひたすら歩く。
ポケモンが現れた時は振動でわかるので、安全な場所で立ち止まり、落ち着いてゲットする。
また、スマホのカメラを切って︵ARを切って︶いたほうが、ポケモンが画面中央に現れるのでゲットしやすい。スマホをあちこちに向ける必要は全くないのです。
このように﹁ポケモンGO﹂に限っては、画面を見つめながら歩く必要はありません。
そういう使い方をマスコミや大人たちが率先して広めていくことが大事でしょう。
■求められるのは利用者のモラル
例えば、広島平和公園に﹁ポケモンGO﹂のポケストップがあるのは不適切という声がありますが、第1項で述べたように広島平和公園には数年前にはすでに﹁ingress﹂ ポータル︵陣地の目標︶が設置されていました。
寺社の境内や主要スポットにも数年前には設置されておりました。
それらがこれまで問題視されてこなかった理由は、ユーザー数がそれほど多くなかったということの他に、ユーザー間での暗黙の了解として、自粛すべき場所はルールに則って遊ぶということが徹底されていたからでしょう。
﹁ポケモンGO﹂プレイヤーも、次第に成熟していくことを期待します。
どこに入ってよい、どこに入ってはダメというのは﹁アプリ﹂や﹁ゲーム﹂云々以前の基本的な社会のルールですから。
※﹁ingress﹂は青と緑の陣取りゲームです。
2014年8月6日の広島原爆の日には、ふだん敵対している青陣営と緑陣営が協力して、陣取りゲームの機能を利用し、広島平和公園全体を﹁折り鶴﹂で囲むということが行われていました。→ [Ingress Art] 平和公園でオリヅルしませんか?
↑2年前︵2014年8月6日︶ingressの青・緑陣営が協力して広島平和公園に作られた﹁折り鶴﹂。
■子供たち、親子連れの姿が町のあちこちに見られる光景は平和そのもの
これまでのテレビゲームでは家の中に閉じこもりがちですが、﹁ポケモンGO﹂は家の外にプレイヤーを連れ出す力を持っています。
健全に使われる限りにおいては、街に活気があふれる源になるかもしれませんし、上記の広島平和公園の例でいうと、平和公園が子供たちや親子連れで満たされている光景っていうのは、ある意味究極的な平和の光景といえるのではないでしょうか。
■コレクションやアイテムを集めたいのはいつの時代も一緒
お酒の一升瓶の蓋、メンコ、スーパーカー消しゴム、ウルトラマン・仮面ライダー・ビックリマンのカード・・・時代は変わっても子共たちのコレクション魂は変わりません。
今の﹁ポケモンGO﹂以上に社会現象となったものもたくさんあります。
コレクションアイテムの課金が発生する部分については、それらとどのようにうまく付き合うのか、向き合うのか、その方向性について大人がちょっとアドバイスをしてあげる程度でよいのではないでしょうか。
それに、日本発祥のキャラクターが世界を席巻するほど魅力的なのだ、ということは誇っても良いことだと思います。
■スマホゲームの基本的な使い方を教える絶好の機会
﹁ポケモンGO﹂は親子で一緒に楽しめるゲームです。
遊び方、入ってよい場所、悪い場所、時間、マナーなど大人が使い方の規範を示すことができれば、他のアプリを利用する際にも使い方を応用することができます。
全てにおいては、その遊び方、使い方に尽きると思います。
以上、ざっと貞昌院が﹁ポケモンGO﹂の利用に関して、基本的なルール︵下図参照︶さえ守っていただければ特に禁止しないという理由を挙げてみました。
スマホ利用に関して、成熟した社会になることを心から望みますし、それを率先して牽引していくのは大人の責任であると考えます。
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Anonymous様
コメント有難うございます。
ジムの設置解除の処理が運営側できちんと対処されていることがよくわかりました。
投稿者 kameno | 2016年7月31日 01:19