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2014年8月 5日
小学校低学年を中心にブームとなっている﹁妖怪ウォッチ﹂が、今月2日発売された﹁妖怪ウォッチ零式﹂でピークに達している感じがあります。
Youtube ︻妖怪ウォッチ︼ようかい体操第一 LEVEL5ch
﹁妖怪メダル﹂は発売1カ月で300万枚を出荷。それでも入荷次第すぐに売り切れ、入手することが困難な状況のようです。
大人が文字通り大人買いして買い占めたり、利益を得るために価格を釣り上げて転売するという問題も起こっています。
そうかといえば、手に入らないなら作ってしまえ!という素敵なお父さんも現れたり ⇒ http://www.nicovideo.jp/watch/sm23518917
ブームを牽引する原動力となっているのは、ゲーム・テレビアニメ・関連グッズを積極的に展開し、購買意欲を刺激する企業側の仕掛けがあることはもちろんですが、それにしてもこの異様なほどの熱気は何なんでしょうか。
妖怪ウォッチは、一昨年12月の漫画雑誌連載からスタートしました。
2012年12月15日 ﹁妖怪ウォッチ﹂がコロコロコミックで連載
2013年07月11日 ニンテンドー3DS﹁妖怪ウォッチ﹂発売
2013年12月 ﹁妖怪メダル﹂発売
2014年1月11日 ﹁DX妖怪ウォッチ﹂発売
2014年1月30日 キッズカードゲームが人気に
2014年春 ﹁妖怪メダル﹂が品薄に
2014年5月2日 ﹁妖怪ウォッチカード﹂が爆発的人気
2014年7月10日 ニンテンドー3DS﹁妖怪ウォッチ2﹂︵元祖︶︵本家︶発売
2014年8月2日 ﹁妖怪ウォッチ零式﹂発売、徹夜で並ぶ光景が全国で見られる
そして、年末には映画﹃妖怪ウォッチ﹄が公開されるので、少なくとも今年いっぱいはこのようなブームが続くのでしょう。
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このような空前のブームとなっている今年、改めて昨年ブログ記事に書いた ハロウィンと百鬼夜行 を﹁妖怪ウォッチ﹂バージョンで行なうことを提案します。
ハロウィンといえば、10月末に行なわれるハロウィンのイベントが、ここ数年、急速に盛り上がりを見せています。
そこに登場するのは西洋の﹁魔女﹂や﹁お化け﹂です。
日本には日本の伝統的な﹁妖怪﹂たちがいるわけですし、深夜の街を徘徊する鬼や妖怪の群れや、妖怪たちの行進﹁百鬼夜行﹂があります。
﹁百鬼夜行﹂は、古くは﹃宇治拾遺物語﹄における修行僧が摂津の竜泉寺で出遭った100もの鬼の集団や、﹃今昔物語集﹄での右大臣藤原良相の長男、大納言左大将藤原常行が愛人のもとへ行く途中遭遇した100人ほどの鬼の集団、﹃大鏡﹄の藤原師輔が遭遇したものなどなど。
1000年以上前から根付いている文化です。
﹃百鬼夜行絵巻﹄ 作者不詳︵室町時代︶
今年のハロウィンでは西洋の﹁魔女﹂や﹁お化け﹂の代わりに日本の妖怪に扮してみては如何でしょうか。
近隣、子ども会、町内会で使える﹁妖怪ウオッチ﹂のハロウィン版ルールを作り︵ここに制作企画側の企業や商店街などが協力︶、百鬼夜行を盛り上げるというものです。
︵※ただし、綿密に企画・計画する必要があります。そうでないと単発イベントに終わってしまいます︶
なお、京都では、10月末の・・・ハロウィンと同じ時期に﹁百鬼夜行﹂を模したお祭りが行なわれています。
日本版ハロウィンと言ってもよいでしょう。
完成度も高いです。
Youtube 2013大将軍商店街 京都一条妖怪ストリート 一条百鬼夜行
妖怪文化の背景には古くから培われて受継がれてきた深遠な日本の歴史や文化が含有されています。
そして、やはり妖怪たちは日本人の琴線に触れるものがあります。
﹁妖怪ウォッチ﹂のブームの要因にも少なからずこういう部分が含まれているのではないでしょうか。
日本には、やはり日本の妖怪が似合います。
ガンバレ!日本の妖怪たち!!
■関連ブログ記事
蛇行・点呼・ポケモンパルシティー︵2007年の記事︶
ハロウィンと百鬼夜行︵2013年の記事︶