8月盆も15日を迎えました。
各家にお招きしていたご先祖様、有縁無縁のみ霊たちを彼岸の世界にお送りいたします。
この盆送りの夜には送り火を焚いてお送りする習慣がありますが、その日程に関しては、15日の夕方あるいは、京都の大文字焼きに代表されるように16日の夜というところもあります。
また、15日の深夜という場合もあります。このように送り火の時期に関しては様々ですので、その御家庭の伝統を重視するのがよいでしょう。
送り火としては、玄関前で焙烙︵ほうろく︶の上で麻幹を焚いたりします。
さらに、送り提灯と言って、墓地まで御盆棚に掲げた提灯や灯籠をお供えに行く地域もあります。
灯籠流し︵精霊流し︶も送り火の一種です。
かつては旧暦でお盆の行事が行なわれていましたので、送り盆の日は満月と決まっていました。
一晩中明るい夜を通してご先祖様と踊り明かしたのが盆踊りです。
しかし、現在では太陽暦を用いているため、必ずしもお盆が満月とは限りません。
今日は、月齢8の半月。
昼過ぎから月は昇り始め、午後の青空に薄く浮かんでおりました。
宵が深まるにつれて、半月はくっきりと浮かび上がります。
貞昌院の墓地から西の空に沈みつつある月を眺めると、このような感じです。
次第に西の空に沈んでいきます。
このころ、境内は蝉の声から虫の声に移り変わっていました。
残暑が厳しいとはいえ、少しづつ秋の気配が感じられるようになりました。