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2012年3月23日
JR神田駅近辺では、既設のJR山手線、京浜東北線、東北新幹線の上にこのような高架橋が建設中です。
この新設高架部分には、東北縦貫線が通る計画で、来年度完成を目指して急ピッチで工事が進んでいます。
この﹁東北縦貫線計画﹂は、上野駅起点となっている﹁東北本線︵宇都宮線︶﹂﹁高崎線﹂﹁常磐線﹂を東京駅まで乗り入れさせ、或いは東海道本線との直通運転を実現する計画です。
簡単に言うと、下図のとおりです。
︵JR東日本﹁宇都宮・高崎・常磐線の東京駅乗り入れ工事の着手について﹂より︶
東北、常磐、上越方面からの在来線は、上野起点ですので、これまで横浜方面から各方面へ鉄道で向かう際には、東京まで東海道線で行き、山手線に乗換え、上野まで向かわなければならないという不便さがありました。
東北新幹線の開業で、仙台や山形、新潟など遠くまで行く場合には東京乗換えで行くことができますが、それでも中距離の移動にはこの乗換えは大変に不便です。
逆に、東北方面から東京に通勤で利用される方にとっても同様でしょう。
そのために、上野-東京間の山手線、京浜東北線は非常に通勤ラッシュの酷い区間となっています。
最近は湘南新宿ラインが出来ておりますが、直通とはいえ、遠回りのルートとなっています。
やはり東北縦貫線のような直通線の完成が望まれるところです。
しかし、この上野-東京間のわずかな区間に直通線を敷設するのことはかなり困難なことでした。
特に、冒頭の写真の神田駅周辺は、東北新幹線が秋葉原近辺から地下に出て東京駅の高架ホームに繋がる線路が既設されており、その更に上に東北縦貫線を通さなければなりません。
そこには、日本の鉄道技術の粋が集められています。
私たちの便利な生活は、高度な技術によって支えられています。
東北縦貫線計画が完成する来年度に合わせて、品川-田町間の﹁品川車両基地﹂再開発が進められており、山手線、京浜東北線の﹁新駅﹂が計画されています。
田町近辺の様子も一変することでしょう。