曹洞宗の行政機関である宗務庁と宗務所の連絡会議﹁実務担当者会議﹂が2日間の日程で開催されました。
全国に1万5千ある曹洞宗寺院は、20か寺程度の﹁教区﹂、都道府県単位の﹁宗務所﹂、中央行政機関である﹁宗務庁﹂それぞれの行政機関を通して事務的な処理が行われます。
事務処理の実際については、毎年変更事項もあり、また各行事の連絡調整のために、一年に一度全国から宗務所の実務担当者が集まって、このような﹁実務担当者会議﹂が開かれるわけです。
2日間の日程はスケジュールびっしりの内容の濃いものでした。
実務担当者会議の最後に、福島県宗務所教化主事より、放射能汚染と風評被害の切実な現状報告がありました。
報告の最後に﹁福島第一原子力発電所事故﹂という表現ではなく、﹁東京電力福島第一原子力発電所事故﹂と、﹁東京電力﹂を必ず付けて欲しいと訴えておりました。
風評被害は人権侵害でもあります。
きちんと事実を捉え、冷静な眼で物事を判断していくことを心がけたいものです。
思い返せば、昨年の実務担当者会議終了直後に東日本大震災が発生しました。
まもなく一年目の日がやってきます。
あらためて犠牲となられた方への弔意を表し、未だ避難生活を余儀なくされている多くの方々へのお見舞いを申し上げます。
宗務所も年度末を迎え、行事計画、予算書作成、そして決算の時期となりました。
新しい提案も含めて、予算所会に諮るべく準備を進めています。